今年に延期された2020年東京オリンピック。女子サッカーではイギリス代表チームも出場する予定だ。
そうしたなか、五輪候補メンバーからの落選を試合直前に通告したことが物議を醸している。
イングランドサッカー協会(FA)から落選の知らせを受けたのは、バーミンガムに所属する20歳のGKハンナ・ハンプトン。
女子U-21イングランド代表だった彼女は最近フル代表に招集されていた。試合直前のタイミングでFAから落選メールが届いたそうで、ハンプトンは号泣。
バーミンガムのカーラ・ワード監督によれば、ウォームアップ中に彼女を慰めなければいけなかったそうで、0-4での敗戦に明らかに影響したという。
また、指揮官は落選通知のタイミングは受け入れがたいものだったとしており、FAも「引き起こされた動揺についての全責任は我々にある」とタイミングを間違えたと謝罪した。
カーラ・ワード(バーミンガム女子監督)
「我々は出来る限り彼女をサポートする。彼女はひどく動揺していた。
我々が注力するのは試合であるべきで、彼女が集中するのもゲームであるべきだ。
(この日は)ハンナ・ハンプトンのパフォーマンスではなかった」
五輪落選の知らせに大号泣していたハンプトンはそのままエヴァートン戦に先発出場。ただ、自身のミスもあり、0-4での惨敗を喫することに…。
🍟 @emslie22 with the chip 😱#BarclaysFAWSL pic.twitter.com/KWKaGO8QZm
— Barclays FA Women's Super League (@BarclaysFAWSL) March 11, 2021
ハンプトンらイギリス女子代表候補の代理人を務めるブラッドリー・レインズ氏も「五輪出場を逃せば誰もがひどく失望するだろう。だが、メッセージを送るタイミングが重要なリーグ戦前だったことは、完全にアンプロフェッショナルで無思慮なものだ。このようなやり方とタイミングでメッセージを送ることは後味の悪さを残す」と述べた。
イギリス女子代表候補は今週に35名に絞られた後、5月に18人+リザーブの最終メンバーが選定される。