来季に向けたプレシーズンが進んでいる欧州各リーグ。そうしたなか、イングランドであった驚きの出来事が話題になっている。
珍ゴールが生まれたのは、2部ブリストル・シティ対3部ポーツマスとのプレシーズンマッチだ。
ブリストルに所属する18歳FWマーリー・フランソワが対戦相手であるポーツマスのユニフォームを着て試合に出場。さらに自分のチーム相手にゴールまで決めてしまったのだ。
Bristol City player Marlee Francois was allowed to play for opponents Portsmouth in a pre-season friendly after they couldn't make up the numbers.
The match finished 3-3 after Francois scored a 101st minute equaliser against his own team 🙃
(via @BristolCity) pic.twitter.com/WY3meo52Os
— ESPN UK (@ESPNUK) July 25, 2021
実況も思わず笑ってしまう…。一体どういうことなのか。『Hampshire Live』などがその経緯を伝えている。
ポーツマスは試合序盤に左サイドバックが負傷。代役として投入されたのはコヴェントリーからローンするか否かを決めるためのトライアルを受けている最中の選手だった。既定の時間になったためにその選手は交代しなければならなくなり、選手がいないポーツマスは残り30分を10人で戦うことに。
そこで、ブリストルのナイジェル・ピアソン監督は自分の選手であるフランソワを相手に貸し出すことに同意。すると、その11分後にフランソワは自分のチーム相手にゴールを決めたという流れ。
ポーツマス公式は「フランソワは世界最短のローン移籍をゴールで飾った」とこの出来事をツイートしている。
3-3で終了した試合後、ポーツマスのダニー・カウリー監督は「怪我人が出てしまったが、この段階なので誰も60分以上はプレーさせたくなかった。それを超えてプレーしたら、何か問題を抱える可能性があった。交代させた選手をもう一度戻すことはできない。90分の時点で選手が一人足りなくなった。現時点ではアカデミーの選手は起用できないので、相手の選手を借りることになったが、彼はよかったよ」と話していたそう。
現在、ポーツマスは20人しか契約選手がいないが、この試合ではトライアル中の選手を含めて22人を起用する予定だったそう。プレー時間の縛りがあったために、今回の出来事が起きたようだ(試合はトータルで120分間行われた)。