6月に行われたEURO2020。その中でもっとも衝撃的だったのは、グループステージ第1節のデンマーク対フィンランドで発生した事故。

ハーフタイム直前にデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンがピッチ上で突如意識を失って倒れ、心肺蘇生措置を受けるという場面があった。

その際、デンマーク代表のキャプテンを務めているDFシモン・ケアーは、エリクセンを回復体位に起いて気道を確保し、さらに蘇生中のエリクセンが撮影されないように仲間を集めて周りを囲んだ。

必死の蘇生措置を成功させた医療スタッフの努力とともに、そのケアーらの行為は様々な人々からの称賛を浴びていた。

そして今回、UEFAの会長を務めているアレクサンデル・チェフェリン氏はその行動に対して「EURO2020における真のヒーローだった」と評し、ケアーとドクターらにUEFA会長賞を送ることにしたと発表した。

アレクサンデル・チェフェリン

「今年の会長賞はサッカーを超越したものになる。人生がいかに貴重なものであるかを思い出させるような永遠の記憶となり、我々に新しい視点を与えてくれた。

またクリスティアン・エリクセンと彼の家族が回復を続ける中、私はそれに最高の未来が待っているように心からの願いを送りたい」

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世界に衝撃と感動を与えた場面。エリクセンは幸いにして意識を取り戻し、埋め込み型除細動器を装着して日常生活へと戻ることができた。あとは、選手としてのキャリアを続けられるのかどうか…。

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