J1昇格に向け、わずかな望みを残すヴァンフォーレ甲府。勝利しなければ京都サンガFCの2位以内が決まるという状況の中、アウェイでブラウブリッツ秋田との対戦に臨んだ。
前半30分に荒木翔が先制点を決めてリードを奪うと、さらに68分に長谷川元希が追加点を奪取。2-0のスコアで勝利を収め、京都との勝点差を6にとどめることに成功した。
試合後の記者会見に出席した荒木翔は、土壇場を迎えて3連勝と調子を上げているチームの強みについて以下のように話したという。
荒木翔(甲府)
「もちろん試合前に監督やスタッフの方々が考えてきたゲームプランがありますし、どういう戦い方をするかミーティングや練習で落とし込んだ部分があります。
ただ、それができなくなったときに試合の中でどうするか。自分たちで話をして、立ち位置を変えて、どういう風に攻撃をするか。
ゲームをやっている中で、自分たち自身でピッチの中を改善できるという部分は、今年のチームの強みだと思います。
それは監督に言われてからとか、スタッフに言われてからとか、ハーフタイムで話し合っているなかでもなく、ゲームをしながらどう戦っていくかを変化させられる。
それが僕たちの強みでもありますし、ここ数試合うまくゲーム運びができているというところに繋がっているのかなと思います。
監督がやりたいことはほぼわかっているつもりですし、涼平くん(新井選手)中心に立ち位置を見ながら、僕も自分の前に立っているボランチの選手を見ながら動きます。
とくにどう動けというのは言われていないんですが、監督がこういうことをしたいんだろうなというのを頭に置いて、判断してポジションを取る。それを常々考えています」
【写真】NIKEと契約した史上最高の12選手と、愛したスパイク
監督やスタッフに言われるのではなく、選手の中でプレーを変化させられる。それが現在の甲府にとって強みになっているという。