J1昇格に向け、わずかな望みを残すヴァンフォーレ甲府。勝利しなければ京都サンガFCの2位以内が決まるという状況の中、アウェイでブラウブリッツ秋田との対戦に臨んだ。
前半30分に荒木翔が先制点を決めてリードを奪うと、さらに68分に長谷川元希が追加点を奪取。2-0のスコアで勝利を収め、京都との勝点差を6にとどめることに成功した。
前日に京都サンガFCが引き分けたことで望みが繋がったという状況で、しっかりと勝点3を獲得したヴァンフォーレ甲府。その動きはなにかチームに影響があったのか?監督と選手は以下のように話していた。
伊藤彰(ヴァンフォーレ甲府監督)
「(京都の状況が影響した部分は?)ないです。
我々は勝つことによって積み上げること以外なにもないわけで、しっかりと目の前のゲームを勝ち続けること、そして京都にプレッシャーをかける。
次の試合も、我々が勝点3を奪った上で京都さんがどうなるか。それはわからないことです。
昇格の可能性がある限り、やりつづけていくことが大事だと思います。まずは勝ち続けることが重要で、この1週間トレーニングをしっかりやっていかないといけない」
荒木翔(甲府)
「全然考えずにいました。もちろん試合は見ていましたが、やることは1試合1試合勝つだけなので。そこで最善を尽くすのみです。勝つことが京都に対してプレッシャーを与えることになると思います。
今日もそれができました。追われる立場の方がプレッシャーを感じますし、僕たちは失うものはない。目の前の試合に勝つことだけを考えてやりたい」
長谷川元希(甲府)
「相手が気になっていないといえばウソになりますが、まずはここ3試合を勝つという条件でやっていこうと。
京都が引き分けたことでより自分たちの勝つ意識が高まりました。それが今日結果に出たのかなと思います」
もう1ポイントも落とすことはできないヴァンフォーレ甲府は、28日にレノファ山口と対戦する。京都サンガFCが引き分け以上になれば昇格の可能性がなくなってしまうという立場の中、甲府にとっては再び勝利のみを求めて挑む90分になる。