さて、この季節がやってきた。Jリーグのシーズンも終盤となり、これから盛り上がるであろう移籍市場。その幕開けの第一歩として今年も「Jリーグへやって来るかもしれない外国籍選手」を紹介したい。

近年の国内における移籍市場の傾向として、日本人選手の移籍が特に増えた印象がある。育成型期限付き移籍を積極的に活用するクラブや、これまではあまり見られなかったJ2クラブからJ1のビッグクラブへステップアップした選手も多く見られている。

その一方で、アフリカ系選手を始めとした様々な国籍の外国籍選手を獲得するクラブも増えた。

これは自分のモットーと言える言葉なのだが、「外国籍選手の可能性は無限大」だ。国内選手の獲得レースが加熱している今こそ、多種多様な国々のリーグでプレーする選手へ目を向け、チームを強化する方針を取るクラブがもっと増えてもいいのではないか、と思う。

ダラダラと話してしまったが、今回も選りすぐりの「やって来そうな選手」をセレクトしてみた。選びに選び抜いた総勢14名。ぜひ最後までご覧ください。

アレシャンドレ・パト

Alexandre "Pato" Rodrigues da Silva

国籍:ブラジル
ポジション:FW
年齢:32歳
所属:オーランド・シティSC(USA)

かつてインテルナシオナルで鮮烈なデビューを果たし、後に移籍したACミランでもエースとして活躍した誰もが知る大物ストライカー。ブラジル代表としても活躍し将来を嘱望されたが、その後は度重なる負傷が彼のキャリアを暗転させた。

チェルシーやビジャレアル、サンパウロ、中国の天津天海などを経て、今年2月にアメリカMLS(メジャーリーグ・サッカー)のオーランド・シティに加入するも、膝の負傷でわずか4試合しか出場できず。契約が満了する12月をもってクラブを退団することが有力視されている。

アメリカではまたしても負傷で満足な結果を残せなかったパトだが、2017~19年まで在籍した天津天海ではその余りあるスキルを存分に発揮し、エースとして活躍した。全盛期のスピードこそ失われたが、ゴールセンスと一瞬のキレは未だに健在と思われる。

今後はおそらくフリーになり、母国ブラジルを中心として様々なクラブが獲得に興味を示すだろう。一部報道によると年俸は現在約3億円程度に下がっているとのこと。Jリーグのビッグクラブでも手の届きそうだ。

かつて世界中のサッカーファンの注目を浴びた「ビッグネーム」の来日はあるだろうか。

【Jに来るかも知れない度】★★★★

【Jで活躍するかもしれない度】★★★★★