小学3年から川崎フロンターレの下部組織に入団し、高校卒業までプレーした。自宅近くには等々力陸上競技場が所在し、試合があれば川崎の応援チャントが聞こえてくるほどプロサッカーが身近にあった。

同下部組織ではMF久保建英(スペイン、マジョルカ)、MF三笘薫(ベルギー、ユニオン)、MF田中碧(ドイツ、フォルトゥナ・デュッセルドルフ)と現日本代表選手を筆頭に、傑出した選手が集まる中でトップチーム昇格を目指した。

同期(ジュニアユース卒団も含め)ではGK早坂勇希(J1川崎フロンターレ)、MF大曽根広汰(J2ベガルタ仙台)、MF髙岸憲伸(J2水戸ホーリーホック)、DF藤田雄士(J2ブラウブリッツ秋田)、DFデューク・カルロス(J3・AC長野パルセイロ)、DF新井秀明(J3福島ユナイテッドFC)、DF小川真輝(J3テゲバジャーロ宮崎)と自身を含めて8人がJリーガーとなった。

日本屈指の育成組織でプレーした伊従は、U-16日本代表選手に選出されるなど高校1年までエリート街道を歩んできたが、翌年からは出場機会が激減。トップチーム昇格を果たせず、仙台大へと進学した。

——三笘薫や田中碧と、優れた選手たちとプレーしてきました。彼らから刺激を受けましたか?

一つ彼らと共通している点は、サッカーに対して誠実であること。自分を高めたいと常に思いながらサッカーを第一に優先して練習する姿を見てきました。

身近な選手たちだったけど、その部分があるから大きい舞台で彼らはやれていると思います。彼らから刺激をもらったと思いますし、向上心を大事にしています。

——小学生の時に指導を受けていた髙﨑康嗣さんが今季からテゲバジャーロ宮崎監督に就任しました。今季は同カテゴリーで対戦しますね(取材後に川崎U-18同期の小川真輝が入団)。

小学生の時に教えてもらってから、自分のプレーしている姿や成長した姿を高校、大学と見てもらう機会が中々ありませんでした。プロの舞台でそれが叶うので楽しみです。

——ユースの先輩であるMF長谷川隼や仙台大で同期だったMF鯰田太陽と讃岐で共闘します。

2人は一個前のポジション(ボランチなど)でプレーしています。守備、攻撃のビルドアップ面でコミュニケーションを取りやすい。お互い今までやってきて分かり合っているので、よりコミュニケーションを取ってお互いを高めたいです。