オーナーのロマン・アブラモヴィッチ氏が資産の凍結処分を受けてしまったため、かなり難しい状況に陥ってしまったチェルシー。

クラブの株式を売却することはできなくなり、さらに新しいチケットやグッズなどの販売も不可能で、選手の契約更新も認められない。

ただその一方でスポーツの活動については英国政府から特例の許可を受けており、試合については行うことができる。

ところが『Mirror』によれば、その予算はかなり少ない額しか許されないようだ。

アウェイゲームに向かうための移動費については、チーム全体で2万ポンド(およそ300万円)しか使用することができないとのこと。

記事によれば、通常プレミアリーグのチームが敵地に向かうときの費用は、日帰りでおよそ3万ポンド(およそ400万円)程度だという。

選手やスタッフなど数十名の交通費だけではなく、セキュリティや食事、ホテルの費用なども必要になる。

ところがチェルシーの場合は2万ポンドしか許されないため、交通費を削減するか、ホテルのランクを下げるか、あるいは選手が自腹で払うかという選択肢しかないという。

チェルシーは16日にUEFAチャンピオンズリーグでフランスのリールと対戦しなければならない。幸いにして相手はフランス北部の街であるためロンドンとは近いが、もし勝ったとすればポルトガルかオランダへと旅行しなければならなくなる。

しかも、チャンピオンズリーグを勝ち上がったとしても賞金を受け取ることはできない…という雁字搦めの状況である。

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記事によれば、まだ英国政府が国外への移動に限定して譲歩をする可能性はあるとのことだが…。

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