20日、日本代表に合流したFW上田綺世(鹿島アントラーズ)がオンラインでの会見に臨んだ。
上田は合流前に行われた先週末の湘南ベルマーレ戦で、強烈なミドルシュートを決めた。
記者から「中距離のシュートに磨きがかかってるのではないか」と問われ、このように答えている。
上田綺世
「もともとシュートレンジの長さ・広さというのは武器だと思ってます。
動き出しも含めていろんなバリエーションのゴールを取れるようにという意識で日頃からトレーニングしているので、その一部が最近よく出るようになったんじゃないかなっていうところですかね。
ミドルシュートを打つ機会というのはどちらかといえば(相手DFの)背後ではなく足元で受けてとかそういうシーンが増えると思います。それが多いのは今年(鹿島が)2トップになったというのがある。2年前にエヴェラウドと2トップを組んでいた時はそこそこミドルも打っていたので。
僕も意識的に自分の動き出しを生かすために落ちる動きを幾つか入れたりしています。そこに食いつかせるように。ミドルシュートもいつか自分の動き出しの伏線になると思っているので、そういう自分の中での駆け引きを(結果として)成立させていくということを意識をしてます。
――イメージしている部分やシュートの理想はある?
理想というのは特にないんですけど、自分がいろんな局面だったり瞬間で幅広いシュートの選択肢とそのバリエーション(があれば)。自分にできない選択肢は多分試合中も選べないと思うので。
一本のシュートに対してどのくらいいろんなアプローチの仕方を持っているかというのが引き出し、FWとしての選択肢になると思うので、そこを引き上げる、広げるというのはすごく大事だと思っています。
いろんな球種だったり当て方とか同じようなシュートでもちょっと自分の中で違うニュアンスだったらまた違うシュートになってくるし、トレーニングでそういう細かいところは意識しています」
上田はかつて元イタリア代表FWフィリッポ・インザーギ、元アルゼンチン代表FWガブリエル・バティストゥータへの憧れを語っていたことがある。
インザーギのような嗅覚や抜け出しの技術は以前から出色していたが、最近はバティの持つ強烈なシュートまで手に入れつつあるようだ。