かつてアーセナルで長く活躍を見せ、現在はレアル・ベティスでプレーしているスペイン代表DFエクトル・ベジェリン。
自然保護活動などにも積極的に取り組んでいる彼は、今回『Marca』のインタビューで以下のように話したという。
エクトル・ベジェリン
「我々がこの戦争にどのような関心を持っているかを見ると、かなり厳しい声が上がっているようだ。しかし、気にされていない他のものもある。
それが経済的に、あるいは難民の面でより影響があるからなのかどうかはわからない。しかし実際にパレスチナでの戦争については沈黙が続いており、誰もそれについて話していない。
パレスチナ、イエメン、イラクで戦争が日々起こっている。
今我々はロシアがワールドカップでプレーするかどうかを断じている。しかしそれは他の国々も長年行ってきたことだ。
他の戦争に目を瞑ってこの立場にあろうとするならば、それは人種差別主義者である。
それはまた、多くの戦争によって失われた命の数に対する共感の欠如が反映されている。我々は自分たちの近くにいる人々を優先しているのだ」
先月24日から始まったウクライナ侵攻により、ロシアはワールドカップ予選から追放され、パラリンピックからも除外された。
ただ、ベジェリンは「戦争をやっているのはロシアだけではない」と話し、他の場所での事件にも目を向けるべきだと訴えていたようだ。