スポーツ界にも大きな影響を与えているロシアのウクライナ侵攻。チェルシーのオーナーであるロシア人富豪のロマン・アブラモヴィッチ氏は両国の和平交渉に協力しているとされる。
そうしたなか、『Sky』は、アブラモヴィッチ氏とウクライナの和平担当者が毒物によると思われる中毒症状に苦しんでいたと伝えた。
同氏を含めた3人に目の充血、痛みを伴う流涙、顔と手の皮膚が剥がれるなどの症状が現れたとのこと。目に刺すような痛みがあり、アブラモヴィッチ氏は視力を数時間失ったそう。
調査サイトは「化学兵器による中毒と一致する症状」としている。ただ、毒素の量と種類は生命を脅かすには不十分なものであり、「怖がらせることを意図していた可能性が高い」とも。
3人が症状が現われる数時間前に摂取したのはチョコレートと水だけだったが、同じものを口にしたものの、症状が出なかった担当者もいたとのこと。
ただ、アメリカはこの化学兵器説に疑念を抱いており、米政府高官は「中毒ではなく環境によるものであることが強く示唆される」と述べたという。なお、アブラモヴィッチ氏らはすでに回復しており、命の危険はないとのこと。