世界40か国以上でスポーツを通じた社会貢献活動に取り組んでいるローレウスは24日、「ローレウス世界スポーツ賞2022」の全13部門の受賞者を発表した。

2021年のスポーツシーンにおいて最も優れた功績を残した個人や団体を表彰したほか、スポーツ界を超えて様々な問題や対立に力強いインパクトをもたらしたアスリートらのメッセージも紹介している。

全13部門の受賞者は以下の通り。サッカー関係の受賞者については授賞理由も!

  • ローレウス年間最優秀男子選手部門 マックス・フェルスタッペン
  • ローレウス年間最優秀女子選手部門 エレイン・トンプソン=ヘラ
  • ローレウス年間最優秀チーム部門 サッカー男子イタリア代表
ロベルト・マンチーニ監督の下、ジョルジョ・キエッリーニがキャプテンを務めるイタリア代表は、イングランドとPK戦の末、チーム史上2度目となる欧州選手権優勝を果たしました。欧州選手権を制覇するまで34試合連続の無敗記録、ボヌッチ、ドンナルンマ、スピナッツォーラ、ジョルジーニョ、キエーザの5選手が、大会ベストイレブンに選出されました。2006年に続き2度目の受賞となります。
  • ローレウス年間最優秀成長選手部門 エマ・ラドゥカヌ
  • ローレウス年間最優秀復活選手部門 スカイ・ブラウン
  • ローレウス年間最優秀障害者選手部門 マルセル・フグ
  • ローレウス年間最優秀アクションスポーツ選手部門 ベサニー・シュリーバー
  • ローレウス生涯功労賞 トム・ブレイディ
  • ローレウス・アカデミー偉業達成賞 ロベルト・レヴァンドフスキ
バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)でプレーするレヴァンドフスキは、2021年5月、2020-21シーズン最終節の試合時間残り僅か数分というところで、ゴールを決め、ブンデスリーガ41得点目を記録しました。1971-72シーズンにゲルト・ミュラーが打ち立てた1シーズン40得点というリーグ記録を更新した功績が評価をされました。

<ロベルト・レヴァンドフスキ 受賞コメント>

「この賞をいただき、ローレウス・アカデミーの皆様に感謝いたします。世界中のスポーツ界の素晴らしい人々、アスリート、レジェンドたちに認められ、評価していただけたことは、非常に大きな意味があります。アスリートとして、一人の人間として、本当に特別な意義を感じます。プロスポーツはただ楽しいだけではなく、大きな情熱と喜びをもたらしてくれるものです。そして、成功には責任が伴います。ネルソン・マンデラ氏は『スポーツには世界を変える力がある』と言いました。特に、ウクライナで罪のない人々が命を落としている今、このメッセージを思い出し、声をあげましょう。平和なくして、スポーツは存在しません」

  • ローレウス・スポーツ・アイコン賞 バレンティーノ・ロッシ
  • ローレウス・スポーツ・フォー・グッド賞 Lost Boyz Inc.
  • ローレウス・スポーツ・フォー・グッド・ソサエティ賞 レアル・マドリード財団
1997年に設立されたレアル・マドリード財団は、教育、統合、相互協力を通し、スポーツによって100カ国以上の子どもたちを主とする150万人の生活を向上させてきました。スポーツを通じた青少年の育成を推進するため、設立以来、数多くのサッカーやバスケットボールのコーチを養成し、今回、ローレウス・スポーツ・フォー・グッド・ソサエティ賞の栄誉に輝きました。
  • ローレウス年間アスリート支援者賞 ゲラルト・アサモア「ブラックイーグルス」
ドイツのサッカークラブ、シャルケ04でプレーした元サッカー選手のアサモア氏は、人種差別と闘う活動家としても知られ、ドイツサッカー界における黒人選手たちの境遇を描いた2021年公開のドキュメンタリー映画『Schwarze Adler』(ブラックイーグルス)に出演したサッカー選手の1人です。

意外なところでは、シャルケのレジェンドで東西ドイツ統一後では初の黒人のドイツ代表選手となったゲラルト・アサモア氏が受賞。指導者となった彼は現在、人種差別と闘う活動家としても奮闘している。

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なお、日本から最優秀アクションスポーツ選手部門にノミネートされていた堀米雄斗と西矢椛、最優秀障害者選手部門にノミネートされていた国枝慎吾、スポーツ・フォー・グッド部門にノミネートされていたNPO法人モンキーマジックは惜しくも受賞には至らなかった。

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