元Jリーガーであるブラジル人DFダンクレーが所属するサウジアラビアの名門アル・アハリ。
2021-22シーズンのサウジ1部リーグで15位に終わり、2部降格が決まった。
元リーズのエズジャン・アリオスキらも擁する同クラブだが、ラスト10試合で1勝4分5敗と大ブレーキ。勝点差1ポイントでクラブ史上初の2部降格となってしまった。
1937年創設のアル・アハリは中東で最も歴史あるクラブのひとつ。2016年にはサウジ史上唯一となる国内3冠を達成し、51試合無敗の記録も作った。現地では「唯一の3冠達成者であるアル・アハリの降格は歴史的惨事」と伝えられている。
ダンクレーは今季23試合に出場したが、リーグ戦が再開された5月以降のラスト5試合はメンバー外だった。残留のために勝利が必要だった最終戦も欠場したが、それをめぐって一部で叩かれているようだ。
『سعودي سبورت』では、「なぜ逃げたのか…ダンクレーが自らを正当化した」と伝えている。
彼は右膝に怪我を負った後、ブラジルの主治医のもとで治療を受けていた。本人によれば、最終節の前の試合から復帰できるはずだったというが、監督が技術的な理由で除外したという。最終節を欠場したのも同じ理由だと説明した。
ダンクレー
「自分がチームを助ける準備ができていなかったというニュースについて触れたい。
もし準備が整っていないなら、自分は絶対に戻らない。主治医の評判や自分の人生を危険にさらすからだ。だから、何の心配もなく、100%になったら戻る。
自分は出産を控えた妻を置いてくることさえした。
息子の誕生という父親として最も大切な瞬間に立ち会えない代わりにここにいたんだ。
ジェッダに戻った時、コンディションをクラブドクターが評価して、練習復帰の準備ができていることを確認した。
フィジカルコーチも状態を評価して、いくつかのタスクを割り当てられた後にグループトレーニングに戻された。だから、自分は普通に働く準備ができていた。
自分の準備不足という話は全て間違っている。
(最終節の前の)アル・ラーイド戦ではチームを助けられるはずだったが、監督が起用しないことを決めた。(今日も)準備はできていたが、監督がまた同じ決断を下した。
自分が試合から除外されたとしても、それは自分のせいではなく、監督の決定によるものだ。それを尊重しなければならない。
これを伝えたかったのは、自分はプロ選手であり、嘘をつくのは好きではないからだ。
自分の良心は明確だ。試合にいなかったことには理由があるからだ。
私は自分がやること(サッカー)を愛している。チームメイト、そして、クラブやファンからの愛情や尊敬に応えるために戻ってきた。そのために必要なことは全てやったんだ。
今日の試合でチームを困難な状況から助け出したかったが、それは不可能だった。
来季はこのクラブがタイトルを争えるように神に祈る。それがこのクラブと歴史、素晴らしいファンたちにふさわしいものだから」
その後、ダンクレーはSNS上のメッセージを編集しており、監督判断だったという部分は削除したようだ。
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