今季最大のビッグマッチを制したのは、攻撃力で勝るホームチームだった。
7月30日に日産スタジアムで行われた横浜F・マリノス(以下横浜FM)vs鹿島アントラーズの一戦は、攻守で上回った横浜FMが強さを見せつけた。
時計の針が進むにつれ徐々にペースを握ったトリコロールは、ほぼ完璧に近い試合運びで大一番を乗り切った。シュート数は17対2と圧倒的で、前半のうちに先制し、後半早々に追加点を奪うのも極めて理想的な展開だった。
決して良好なピッチコンディションとは言えず、主力の多くが直前の日本代表戦へ招集される難しい状況のなか、しっかりと勝利をつかんだのは称賛に値するだろう。
今回の当コラムでは、天王山をモノにして、3年ぶりのリーグ制覇へ大きく前進した横浜FMにフォーカス。好調の要因である特徴的な戦術とチームを支えるキーマンにスポットライトを当てていきたい。