マンチェスター・ユナイテッドからの移籍を希望しているとされるクリスティアーノ・ロナウド。
代理人は様々なクラブに獲得を持ちかけたとされているものの、具体的な進展には至らず。結局、チームに戻ってくることになったが、クラブ側に売却の意図はないとされている。
そうしたなか、マーティン・サミュエルは『Daily Mail』で「ロナウドの結婚は終わった…だが、離婚を望んでいるのはユナイテッド側だ。ロナウドのキャリアで彼のいないほうが良く見えるのは初の事態かもしれない」というコラムを綴った。その内容をざっと要約する。
「ユナイテッドは2018年以降のリーグ戦で初めてリヴァプールを撃破した。このチームはロナウド抜きで未来へと踏み出した。
夏の初めにユナイテッドが自分にとって小さすぎることを明確にした際、彼は自分が争奪戦になり、ユナイテッドからも残留を懇願されると想像していたはずだ。
だが、そうはならなかった。チェルシーの噂は立ち消え、プレミアリーグのエリートクラブからの関心もほぼない。
2002-03シーズン以降継続しているCL出場を維持しようとするロナウドにとて、この国での選択肢は限られていた。
ただ、アトレティコ・マドリーでは反発が起こり、ユヴェントス時代に目立った活躍がなかったイタリアでは無風状態。
だが、この数か月で本当に変わったのは、ロナウドとユナイテッドとの関係性だ。
テンハフ監督はロナウドが果たせる役割について励ましのような言葉を送っている。ただ、いまのロナウドは未知の領域にいる。
おそらく彼のキャリアで初めてのことだが、彼がいないほうがいいチームに見えるようになったのだ。
リヴァプール戦でのユナイテッドは今年に入ってから最高の仕上がりだったが、ロナウドはピッチにいなかった(後半41分から出場)。
また、彼はもはや模範的なプロフェッショナルでも、見習うべき基準でもない。
個人的事情でプレシーズンツアーをすっぽかし、シーズンスタートにフィットしていない…これは我々の知るロナウドではない。
ロナウドは面倒ではあるかもしれないが、常にそれに見合うだけの価値があった。
彼はチーム内で最高かつ最も勤勉な労働者として、もっともフィットしている選手として牽引してきた。練習場に最初に現われ、最後に帰る。
(そういう存在だったロナウドだが、現状では)行き詰ったように見える。
テンハフ監督はロナウドがプレッシングをやれるかもしれないと主張しているが、現時点ではその証拠は乏しい。
また、ユナイテッドが抱える(ロナウドの)問題を解決してくれる買い手もいない」
ロナウドを控えにしてリヴァプールに勝利したことで、もはやユナイテッドで不要な存在になりつつあるとの指摘だ。
なお、25日に今季のCLに出場する全チームが確定。古巣スポルティングが最もありえそうな選択肢だが…。