30日(日本時間1日早朝)、FIFAワールドカップ・カタール2022のグループステージ第3節のポーランド対アルゼンチンの試合が行われた。
試合はアルゼンチンが2-0で勝利し、グループ首位通過するとともに敗れたポーランドも2位での決勝トーナメント進出を果たした。
Group C kept us on the edge of our seats! #ARG and #POL are heading to the last 16.
— FIFA World Cup (@FIFAWorldCup) November 30, 2022
勝点4でグループ首位に立つポーランドは、負けても同時刻に行われる他会場の結果次第で突破が決まる状況。一方、アルゼンチンは負ければ敗退という背水の陣でこの試合に挑んだ。
試合はアルゼンチンがボールを保持し、ポーランドが守備のブロックを敷いて守るという展開に。
アルゼンチンはポーランドを守備網を突破できずにいたが、前半終了間際、ハイボールをパンチングしようとしたポーランドのGKシュチェスニの手がメッシの顔に当たったとVARで判定されPKに。
ただここはGKシュチェスニがメッシのキックを阻んで事なきを得るが、アルゼンチンは後半に入って2分にマカリテルが先制ゴールを決めると、同23分にはアルバレスが追加点を決める。
同じ頃、他会場ではメキシコがサウジアラビアに2-0でリードすることに。
この時点でアルゼンチンが首位、続いてポーランドとメキシコが勝点・得失点差で完全に並び、フェアプレーポイントでポーランドが上回る状況となった。
すると2点を追うはずのポーランドは反撃することを諦め、「(他会場の)メキシコがサウジアラビア相手に追加点を決めないこと」に全てを託す。
これは2018年ロシアワールドカップのグループステージ最終節で、日本代表の西野朗監督が奇しくもポーランド相手に選択したものと酷似していた(日本はフェアプレーポイントでセネガルを上回り突破)。
結果としてこのポーランドの選択は功を奏すことになる。
残り時間を流しながら戦ったアルゼンチンの攻撃をどうにか防いだポーランドに対し、メキシコは最後まで3点目を奪うことができなかったのだ。
2-0で勝利したアルゼンチンが首位通過を果たし、ポーランドが2位での決勝トーナメント進出を決めている。