16日からアメリカを会場に開幕した2023年度のシービリーブズカップ。夏に女子ワールドカップを控えたなでしこジャパンにとっては格好の強化の場となる。

なでしこジャパンの初戦は南米の雄ブラジル代表との試合。これまでと同じくシステムは3-4-3となった。最終ラインには三宅、熊谷、南の3枚。ボランチには長谷川唯と長野風花を並べ、3トップは宮澤ひなた、藤野あおば、植木理子が配された。

展開は序盤からお互いに散発的なチャンスがあるという一進一退の展開。ただ、杉田妃和+清水梨紗の両ウイングバックがフリーになる機会が多かったなでしこジャパンのほうが決定的な場面は多いという状況でもあった。

37分には杉田妃和からのクロスを清水梨紗が合わせるというビッグチャンスもあったものの、シュートは決まらず0-0でハーフタイムを迎える。

後半開始と同時になでしこジャパンは杉田妃和に代えて遠藤純、植木理子に代えて浜野まいかを投入するも、それほどパワーバランスは変化せず。

そして72分、試合を動かしたのはブラジルだった。

三宅のクリアが小さくなったところをデビーニャに奪われ、左サイドにブラジルの生ける伝説マルタが抜け出す。そして三宅の股を通してクロスを入れた。

それにすかさず走り込んだデビーニャが合わせ、ブラジルに先制点が生まれた。

ビハインドとなったなでしこジャパンは、その直後に小林里歌子と浜野まいかが立て続けに決定機を迎えるものの決められず。

さらに80分は浜野まいかのハイプレスからボールを奪ってビッグチャンスを迎えたが、小林里歌子がフリーのシュートを上に外す。

83分には藤野あおばからのパスから浜野まいかが強烈なシュートを放つも、これはクロスバーにあたって下に落ち、ゴールラインを割ることはなかった。

そして試合はこのまま0-1で終了。なでしこジャパンはチャンスをゴールに繋げられず、シービリーブズカップの初戦を黒星で終えることになった。

【関連記事】『日本より欧州で評価されている』今ホットな海外日本人選手10名

なお、シービリーブズカップの第2節は2月19日に行われ、なでしこジャパンは日本時間で20日の朝5時半から強豪アメリカとの試合に臨む。

【厳選Qoly】遠藤航の運命は…オランダ人監督に「プライドをズタボロ」にされ人生が変わった世界的スター5名