インテルでプレーするベルギー代表FWロメル・ルカク。彼がピッチ外で秘かにしていた善行が話題になっている。
『L'Équipe』などによれば、鬱病に苦しんでいたサッカー選手に自分のスパイクやユニフォームを贈っていたという。
ルカクが支援を後押ししたのは、セリエBのスッドティロルに所属するイタリア人FWラファエル・オドグウ。
身長188cmの彼はイタリア下部リーグでプレーをしてきた選手だが、2年前に大きな苦難を経験した。
十字靭帯損傷に太ももの怪我などに苦しんだ2020-21シーズンはわずか1ゴールで終了。その結果、彼は鬱病になってしまった。
そんな夫の力になりたいと妻のクラリッサさんは全力を尽くすことに。インテルのアシスタントコーチだったクリスティアン・ステッリーニを通じて、夫のアイドルだったというルカクとのコンタクトに成功。すると、ルカクは実際に使っていたスパイクやユニフォームを送ってくれたそう。
オドグウは「妻がそのスパイクをくれた時、鳥肌が立った。当時は調子が悪かった。あの出来事が回復を助けてくれたし、そのおかげで今の自分がある」と振り返っている。
幸いなことに身長191cmのルカクとはスパイクのサイズが一緒だったそう。オドグウはルカクのスパイクを履いて実際の試合でプレー。ルカクは彼が昔のモデルを履いているのをSNSで見ると、7足ほど新たなものをプレゼントしたとか。
【動画】ルカクのおかげで復活!オドグウの鬼ヘッドゴールシーン
鬱を克服したオドグウはセリエBに昇格した今季から背番号をルカクと同じ90番に変更。ここまで8ゴールを叩き出しており、セリエAに昇格してルカクとユニフォーム交換をするのを夢見ているそう。