J2も残り試合が多いチームで5試合となった。大半のチームは残り4試合と昇格争い、残留争いの行く末が見えてきた状況だ。その中でもJ2で21位の大宮アルディージャは直近3試合を3連勝して驚異の粘りを見せている。
とはいえ、残留圏内の20位レノファ山口は勝ち点42と大宮に勝ち点6差と大きな開きがある。
ただ大宮の連勝が続けば話が変わってくるため、予断を許さない状況だ。大宮が残留する可能性や他チームの状況を見ながらJ2残留争いを吟味する。
最終番で粘る大宮に奇跡の残留はあるか
リーグ終盤戦で徳島ヴォルティス、大分トリニータ、レノファ山口を3連勝し、ツエーゲン金沢をかわして最下位を脱した大宮。ただ残留圏内の20位で勝ち点6差と、この後2勝しても得失点差の条件もあるため難しい状況だ。そのため、チームの残留には残り4試合で3勝がほぼ必須条件となっている。
仮に大宮が3勝すれば勝ち点45となり、J2残留を引き寄せることができる可能性が高い。ただ残り試合は藤枝MYFC、アジアチャンピオンズリーグ参戦中のヴァンフォーレ甲府、2位清水エスパルス、J1昇格プレーオフ(PO)圏内進出を争う東京ヴェルディから勝ち星を奪わなければならない。
今後大宮が対戦するチームとの直近5年以内での5試合の対戦結果は、藤枝は1敗、甲府は1勝4敗、清水は1敗、東京Vは1勝3分1敗とかなり厳しい状況だ。ただ一方で同じ条件で5敗の徳島、2勝3敗の山口から勝利を手にしたため(大分は過去3勝2分と相性良し)、4試合で3勝の期待ができるかもしれない。
8月に右頬骨骨折で全治4週間のケガを負ったDF袴田裕太郎が徳島戦で先発復帰を果たし(途中出場復帰は9月9日のジュビロ磐田戦)、左サイドバックに入って守備を支えている。また今季東洋大から入団したFW室井彗佑が直近3試合で2得点と好調だ。
今季途中加入した元ポーランド代表FWヤクブ・シュヴィルツォクの復調や、今月8日の関東1部栃木シティとのトレーニングマッチで得点したFC町田ゼルビアから期限付き移籍中のMF黒川淳史の本領発揮など、控え戦力の底上げがJ2残留を目指す上で大事になってくる。