政治的な問題かと思われたものの、実はそうではなかった…という。

先週末の日曜日にアンフィールドで行われたリヴァプール対ノッティンガム・フォレストの試合で、遠藤航を応援するバナーが没収される事件があった。

メインスタンドの上段に遠藤航の姓「ENDO」のOを日の丸に見立てたデザインのバナーが飾られる予定だったが、警備員によってそれが没収されたのだ。

プレミアリーグでは現在イスラエルとパレスチナの旗については掲揚を禁止しているものの、日本国旗はそのルールに含まれていない。

また、イギリスでは特に日本国旗に対するアレルギー的反応はごく少数にとどまっており、特に問題が起こる可能性が高いものでもない。

なぜ没収されることになったのか…という理由がわからないと話題になっていたが、今回『The Athletic』がその説明をレポートしていた。

結局リヴァプールがこの遠藤航のバナーを没収した理由は「大きさ」だと説明されているとのこと。

リヴァプールではクラブの方針として国旗自体の掲揚は認められていないが、規定の大きさで防火証明があり、かつ特定の選手に捧げられるようなデザインは許可されている。

この遠藤航のバナーを制作したのはリヴァプールのファンであるマーク・スウェットマンという45歳の教師で、副業としてバナー制作を請け負っているそう。リヴァプールとも長くともに仕事をし、オフィシャルショップのなかにも彼の作品が展示されている。

彼は2016年にメインスタンドがオープンして以来同じ場所で様々なバナーを掲げており、クラブもそれを積極的に紹介していたとのこと。

マーク・スウェットマン

「クラブは日曜日に大騒ぎした私を罰することにしたようだ。遠藤の旗は当初『国家主義者の旗であり規則に反するので持ち込めないと言われた。

そして、その後リヴァプールはこの理由については間違っていたと謝罪してきた。ただ、『そもそも君にメインスタンドでバナーを掲示する許可を与えたことは間違っていた』と言われたんだ。2メートル×1メートルのサイズを超えているからだという。

引き続き私と協力はしたいものの、今後はリヴァプールが定める大きさを満たす必要があるそうだ。

小さなバージョンならいいというが、遠藤のものは200ポンド(およそ3万6000円)かかり、制作にも20時間かかった。それを誰が支払うのか?公平ではないよ」

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なお、遠藤のバナーは2.4メートル×1.4メートルという大きさであったとのことで、そのために没収されたという。

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