先日、リヴァプールのコロンビア代表FWルイス・ディアスの両親が誘拐された事件が大きな話題になった。
母親はすぐに解放されたものの、父親のルイス・マヌエル・ディアスは事件発生から10日以上が経っても行方がわかっていない状況である。
ルイス・ディアスはそれから2試合を欠場したものの、ルートン・タウン戦では途中出場からゴールを決め、シャツをたくし上げて父親の解放を願うメッセージを見せていた。
『Mirror』によれば、同じように父親を誘拐された経験を持っているナイジェリア代表MFジョン・オビ・ミケルは、彼の状況に同情すると話した。
ジョン・オビ・ミケル
「ワールドカップのアルゼンチン戦がキックオフされる2時間前だった。兄から電話があり、父がナイジェリアで2度目の誘拐をされたということだった。
1回目の誘拐の際は、僕が犯人と交渉をした。多くのお金を求めてきたから、それを僕は支払った。
しかしながら、2回目も起こってしまった。それも僕が代表チームでプレーしていた時に兄から電話が来たんだ。本当に衝撃的だった。
1回目もそうだったが、2回目は更に衝撃だった。なぜなら、それは人生最大の試合に臨もうとしていたからだ。
最終的に1週間後に父親は解放された。僕は心配をかけないように誰にもそれを明かさなかったが、アルゼンチン戦には負けて大会を去ることになった。
ルイス・ディアスには本当に同情するよ。ただリヴァプールのサポートはすばらしい。
僕のときもチェルシーは非常に協力的だった。ロマン・アブラモヴィッチ(当時のオーナー)が、解決させるための人員を送って欲しいかと言ってくれた。どうやってそんなことができるのかと思ったよ。彼は『もしそれを望むのならばやれる』と言って、心配しないように言ってくれた。
そして、リヴァプールが今ルイス・ディアスにやっているサポートもすばらしい。称賛しなければならないよ」
非常に厳しい状況の中で、ユルゲン・クロップ監督やクラブから手厚いサポートを受けてプレーを続けているルイス・ディアス。ミケルから見てもそれは非常に素晴らしいポイントであるそうだ。