11月10日からスタートした地域サッカーチャンピオンズリーグ。JFLへの昇格をかけて全国から12クラブが集まり、3つの会場で予選ラウンドが行われた。

その滋賀会場となる平和堂HATOスタジアムに集まった4チームは、関西リーグの王者であるアルテリーヴォ和歌山のほか、ジョイフル本田つくばFC、BTOP北海道、福井ユナイテッドFC。

今回「本命の一つ」と評価されたクラブが、関西サッカーリーグを盤石の強さで優勝したアルテリーヴォ和歌山だ。

昨年から指揮をとっている海津栄志監督は、かつてヴィアティン三重をJFLに昇格させた指揮官であり、地域サッカーチャンピオンズリーグを熟知している。

さらに昨年も大会に出場した経験を持っている選手が数多くチームに残り、様々な積み上げを経てJFL昇格を狙える状況となった。

ただその一方、関西サッカーリーグを終えた9月から全国社会人サッカー選手権大会を5試合戦い、国民体育大会で和歌山代表として鹿児島に遠征し、さらにその間にはKSLアストエンジカップを3試合戦うというハードな日程をこなしてきた。

その状況の中で迎えた地域サッカーチャンピオンズリーグ、第1節で対戦したのは福井ユナイテッドFCだった。どちらも「Jなし県」のトップクラブとして臨む大会とあって、互いに緊張感ある試合内容で0-0のスコアレスドローに。

そして、勝たなければならない第2節でもジョイフル本田つくばFCを相手に怒涛の攻めを見せるも、ゴールを奪うことができずに再びのスコアレスドロー。

第3節は最低でも2点以上のリードを奪って勝利することが首位浮上の条件であったが、前半のうちにBTOP北海道の先制ゴールが決まってビハインドに。

後半開始直後に山内達朗の同点弾で追いつくも、その後BTOP北海道に3ゴールを許して1-4で敗北してしまう。

この結果、アルテリーヴォ和歌山は地域サッカーチャンピオンズリーグの予選ラウンドを2分け1敗の勝点2で終え、グループ最下位で敗退という結果となった。