11月10日から12日に行われた地域サッカーチャンピオンズリーグ予選ラウンド。全国3つの会場で行われた3連戦の結果、決勝ラウンドに進む4チームが決定した。

滋賀会場では、関東サッカーリーグで5位と苦しい結果に終わったジョイフル本田つくばFCが1勝2分けでグループ首位となり、決勝ラウンド進出を決めた。

リーグ終了後に佐賀県で行われた全国社会人サッカー選手権大会において4位になり、ギリギリで夢を繋いできたジョイフル本田つくばFC。

1試合目のBTOP北海道戦では退場者を出しながらも後半アディショナルタイムに追加点を奪取し、3-2と劇的な勝利をあげた。さらに2試合目となったアルテリーヴォ和歌山戦は0-0とスコアレスドローに持ち込み、総得点差でグループ首位を守る。

そして最終日、勝点4同士の対戦となった福井ユナイテッドFCとの試合を1-1の引き分けで終え、決勝ラウンド進出を成し遂げることに成功した。

2012年から2017年、そして2022年から現在までジョイフル本田つくばFCの監督を務めてきた副島秀治氏は、この大会を統括して以下のように話していた。

――まずはこの3試合を振り返って

短期決戦になるので、全部勝つつもりで臨みました。結果としては1勝2分けでしたが、次に繋がる成果を出せました。それはチームとして戦えた証拠だと思うので、素直に嬉しく思います。

――関東サッカーリーグで5位と苦戦してから、全社、地域CLと復活した理由は

大きな変化というよりは、一人ひとりが最初のチーム立ち上げのところから積み上げてきたものですね。

目標とするところはJFL昇格。その道順は、リーグ戦からだけではなく、全社からもある。

それをチームとして共有しながらやってきて、みんながだんだんコンディションを上げてきたり、やれることが多くなってきました。

これと言って大きな変化があったわけではないんです。全社前のトレーニングマッチなどで手応えを感じられて、チームとしての自信に繋がったのだと思います。

――誰が出てもチーム力が変わらず強度が高かったです。どんなことを強調して大会に臨んだんでしょうか

自分たちの強みはハードワークやチームで戦うことだと思っているので、そこは一人ひとりがやれているところです。みんなが本当によく戦ってくれた、というのは僕も感じています。監督としてはとてもありがたいですね。

――副島監督としては2013年の地域CL以来となる福井戦でした。当時は3-4で敗れましたが、今回はドローながら順位で上回ることができましたね

その当時に所属していた選手からも連絡が来て、「リベンジのチャンスだね」と言われたんです。まさにそのリベンジで、決勝ラウンドに進める。素晴らしいシチュエーションでしたね。

10年前のサウルコス福井戦でハットトリックした深澤裕輝

実は6番の選手(深澤裕輝)は10年前の福井戦に出ていて、ハットトリックを決めながら逆転を許してしまったという経験があるんです。彼にとっても大きなリベンジになったと思います。

――決勝ラウンドは関東サッカーリーグのクラブが3つ(VONDS市原、栃木シティ、ジョイフル本田つくばFC)。どんなイメージで臨みますか?

大会がスタートする前から「6勝すればJFLに上がれる」という話をしていました。一試合一試合しっかり戦って上を目指していくしかないと思うので、それを突き詰めていきたいです。

――ありがとうございました!