アルテリーヴォ和歌山を指揮して2年目となる海津英志監督は、この試合後に以下のように話していた。

――お疲れ様でした。3試合の統括は

3試合ともある程度の準備はしてきたんですけど、我々は1試合目をすごく重要視していました。あそこで乗り切れなかったというのが最後まで続いていったなという感じですね。

――リーグを優勝した後、小久保キャプテンが「どこかで勢いが必要になる」と仰っていましたね。それが掴めなかったポイントは?

そのあたりはこのあとゆっくり考えなければいけないのですが、初戦でゴールを奪うことが出来ればぐっと勢いが出てきたと思います。

うちの場合はずっと無失点で行きながらも無得点でした。また、この3試合目も先制されてしまった。やっと獲れた1点もビハインドから追いついたというものだったので、なかなか波に乗り切れなかった。結局それが最後まで響いてしまったという印象です。

――外部から見ると、このスケジュールはさすがに厳しすぎたのではないかという感じもありますが…

国体の時期と全国社会人サッカー選手権大会の時期が重なっていたことは、実際にとても厳しいものがありました。さらに関西でもいろいろと公式戦がありました。それは良い部分と悪い部分の両方があると思います。

でも、それは最初からわかっていることですので、言い訳にはならないんですけども、選手にとっては非常にタイトなスケジュールであったというのは感じる部分ではありますね。

――来年アルテリーヴォが突破するために必要なものは

決定力といいますか…ボールを持ってゴール前には行くんですけども、やはり相手が粘り強く守備をしてきても、その中で決めきる精度ですね。

そのようなものをもっと上げていかないと得点には繋がらない、決定力には繋がらない…と改めて思わされました。

――それにしても和歌山のサポーターはとても素晴らしい応援をしていましたね。ファンにひとことお願いできますか

本当に、昨年もこの予選リーグで悔しい思いをして、皆さんに応援に来ていただいてもなかなか報いることができなかった。それは私の責任だと思います。

ただ、選手たちは最後まで一生懸命頑張ってくれました。彼らに最後まで声援を送ってくださって、本当に良かったですし、とてもありがたかったです。

和歌山のサポーターはとてもあたたかいので、勇気づけられてきました。来年はなんとかその雪辱をしてもらえるように、引き続き選手を支えていただければと思います。

――ありがとうございました!

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