MLBのロサンゼルス・ドジャーズと10年7億ドル(1018億円)の契約を結んだ大谷翔平。
リオメル・メッシを超えるスポーツ史上最大の契約になったことは世界中で伝えられている。
そうしたなか、豪州の『Sydney Morning Herald』は、「メッシより価値がある?なぜこの日本人野球選手は10億オーストラリアドルの価値があるのか」という大谷特集を報じていた。
「NRL(豪州のプロラグビーリーグ)全17チームの全選手が今後4年で受け取る給与を全て合計しても、大谷がドジャースとの契約で受け取る金額には及ばないだろう。
それはメッシやクリスティアーノ・ロナウドらサッカー界のスーパースターのこれまでの契約を吹き飛ばすものだ。
彼は日本で超人気者であり、50以上の日本メディアが彼を取材するためにロサンゼルスに滞在している。大谷がサンフランシスコやシカゴ、トロントなどに移籍していれば、彼らの多くは家族で引っ越す準備をしていた。
ただ、最終的には大谷はLAに残留。自動車メーカーに勤めていた父とバトミントン選手だった母を持つ29歳は、どうようにして10億オーストラリアドル以上の価値を持つようになったのか。
なぜ大谷にこれほどの価値があるのか?」
「100年以上前にベーブ・ルースが野球界を支配していた頃、打者として怪物級のホームランを放ち、投手として強打者を三振に打ち取るその驚異的な能力を見るために観客が押し寄せた。
二刀流と呼ばれるこのような“脅威”は、打者か投手のどちらかになったプロ野球の世界で何十年も前に絶滅したと考えられていた。
そこに現われたのが大谷。
10年以上前の時点でMLBで自分を試したいという意欲を示していたが、当時ドジャースは二刀流に否定的だったと報じられた。
しかし、形成期を日本で過ごすためにMLB入りを遅らせた大谷は、2018年にエンゼルスに入団すると瞬く間にセンセーションを巻き起こす。ドジャースは数年前の自分たちの間違いに気付かされた。
大谷は投打で活躍し、どちらかに特化した選手たちしか知らなかったファンたちの度肝を抜いたのだ。
・契約を比較するとどうか。
野球選手は世界で最も高い給料を得ているアスリートのひとつだが、大谷の契約に匹敵する選手はいない。
マイク・トラウトもムーキー・ベッツもアーロン・ジャッジもものすごい契約を結んだが、大谷の前に北米スポーツ史上最大の契約を結んだNFLのパトリック・マホームズよりは下だった。
大谷の契約は、年俸ではメッシやロナウドほどではないかもしれない。だが、契約の大きさは圧倒的だ。
ただ、彼はその金のために働かなければいけない。MLBチームはプレーオフ前に162試合をプレーする。シーズンが始まれば、通常プレーしないのは2週間に1日だけ。国中を移動して、カナダにも遠征する。
大谷が1試合で得る給与は、NRLやAFL(オーストラリアンフットボールリーグ)選手の年俸よりも高い」
絶滅したと思われていた二刀流選手として大谷が野球界に与えた衝撃を紹介しつつ、契約総額のすごさを伝えていた。
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なお、大谷の父は社会人野球チームでプレーした後に自動車ボディーメーカーに転職したそう。