今年行われたFIFA女子ワールドカップで準優勝だったイングランド女子代表。
守護神であるメアリー・アープスは大会の最優秀GK賞に選出されたほか、女子バロンドールの候補にもノミネートされた。
そのアープスのGKユニフォームを販売しなかったことでイングランド女子代表にウェア類を提供するNikeは批判にさらされた。
英保守党の元スポーツ大臣がNikeにユニフォーム発売を求める動議を議会に提出。嘆願書に15万以上の署名が集まった結果、Nikeは、緑のGKユニフォーム(長袖)を販売することになり、ものの数分でそれは完売した。
『Sky』によれば、アープスは、今回のGKユニフォーム騒動についてこう述べていたそう。
「(Nikeにとって教訓になったのは)間違いない。そう思いたい。この1年はNikeとかなり話し合った。
この件について、彼らは自分たちが間違ったことを分かっている。だからこそ、是正した。Nikeのような大企業は、それが正しくなく、不公平があることを知らなければ、このようなことはしない。
彼らは正しいことをしたし、国民の応援には感謝してもしきれない。それなしでは私たちはこの立場にいなかったはず。
自分の声を使うか、発言するか否かは悩んだ。自分はニッチなGKの代弁者だと思っていたけれど、実際にはもっと幅広いグループの人々から支持されていると分かった。
総合すると私たちは世界を変えることが出来たと思う。なので、皆さんには感謝している」。
マンチェスター・ユナイテッドの女子チームに所属するアープスは30歳。故郷ノッティンガムには彼女の名前を冠した路面電車があるほか、ラフバラー大学からは名誉博士号を授与されている。