高校サッカー選手権、市立船橋は6日に国立競技場で行われた準決勝で青森山田にPK戦の末敗れた。
11分、コーナーキックから小泉佳絃のヘディング弾で先制を許した市船。しかし後半に入ると流れを掴み、79分、久保原心優の同点弾で試合を振り出しに戻す。
試合は90分で決着がつかず、PK戦に。先攻の青森山田はGK鈴木将永が2人目と4人目をストップし、最後は5人目の米谷壮史が決めて4-2の勝利を収めた。
市船は5人目に蹴る予定だった、清水エスパルス内定のエースFW郡司璃来まで回すことができず。優勝した2011年度以来12年ぶりの決勝進出を逃している。
国立の舞台で不発に終わった郡司は試合後、青森山田の“対策”について以下のように語っていた。
「(対策されている感じはあった?)ありましたね。センターバックがずっと2人で話していて、来るぞ来るぞと言っていたので、『あ、もうバレてるや』って。ただ、研究されても止められない選手にならないといけないかなと思います」
青森山田はこの試合、キャプテン山本虎と得点も挙げた小泉のセンターバックコンビが郡司を徹底マーク。何本かシュートは打たれたものの決定的な形をほぼ作らせなかった。
「もっと積極的に裏抜けをするべきだった」と反省の弁を口にした郡司だが、大会5得点は今のところ得点ランキング単独トップ。Jリーグ内定選手として能力の高さもしっかりと見せてくれた。
市船をベスト4へ導いた18歳のストライカーは、プロ入りする清水で“研究されても止められない選手”になることを目指す。