名古屋グランパスは10日、日本代表DF藤井陽也がベルギー1部のコルトライクへ期限付き移籍することを発表した。

藤井は2000年12月26日生まれの23歳。U-12から名古屋グランパスのアカデミーで育ち、2019年にトップチームへ昇格した。

3年目まではなかなか出場機会を得られなかったものの、2022年に就任した長谷川健太監督のもとでブレイク。2023年3月には日本代表に初招集され、今年1月1日のタイ戦でA代表デビューを飾っている。

当初はアンデルレヒトへの移籍が噂されていたが、最終的にコルトライクへの期限付き移籍で決着。コルトライクで中心選手となり、昨夏ヘントへ移籍した日本代表DF渡辺剛のような欧州でのステップアップを目指す。

移籍が決まった藤井のコメントは以下の通り。

「ベルギー1部のコルトレイクに期限付き移籍することを決めました。

まず、代表活動後に急遽決まったこともあり今までお世話になったグランパスのスタッフ・関係の方々、ファミリーの皆さまに直接ご挨拶ができず申し訳ありません。

小学校低学年でグランパススクールに入り、小学4年生の時に加入したグランパスジュニアから今まで約17年間名古屋グランパスに育てていただきました。高校3年生の夏の時点ではトップチーム昇格は決まりませんでしたが、冬に大学受験に失敗した僕をクラブが救うように、急展開でまさかのトップチーム昇格が決まり、プロの世界に入ることができました。

プロになってからは試合に出られない時間が続きましたし、ACLでは試合最後にミスをしてしまうなど、苦しい時期が長かったですが、周りのスタッフ、チームメイトがいつもポジティブな声をかけてくれたおかげで様々なことを乗り越え、ここまで成長することができました。本当に素晴らしい監督やコーチ、チームメイトに恵まれたと思っています。ありがとうございました。

ユースの時に第二グラウンドでのチャント、プロになってからの豊スタでのチャントの両方とも、初めて聞いた時に鳥肌が立ったのを覚えています。本当に嬉しかったです。皆さんの声援、支えが常に自分の中で頑張る力になりました!ありがとうございました。

アカデミー時代はプロの世界でプレーするアカデミー出身の選手にいつも憧れ、目標にして毎日練習を頑張っていました。これからは自分が海外で活躍して、アカデミーの選手たちに目標としてもらえる選手になれるように精一杯頑張ってきます。

グランパスが大好きです。本当に長い間ありがとうございました!

たくましく世界で咲くために熱い魂で頑張ってきます!」

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なお、藤井の移籍期間は2024年6月30日までの半年間。近年の名古屋からの海外移籍では、2023年1月に相馬勇紀が同じく半年間の条件でカーザ・ピアへ期限付き移籍している(※その後期間を1年延長)。

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