現在行われているアジアカップ2023。14日に日本代表と対戦して敗れたベトナム代表は、19日にインドネシア代表とのグループステージ第2節を戦う予定となっている。
そのベトナムを率いているのは、かつて日本代表の監督として2002年のワールドカップにも出場したフィリップ・トルシエ氏。U-23とフル代表を兼任で率いているが、それほど結果を残せていなかったため、日本戦での健闘により評価を高めているという。
『vnexpress』によれば、トルシエ監督は19日に行われるインドネシア戦の前日記者会見で以下のように話していたとのこと。
「明日の試合はベトナムにとっても、インドネシアにとっても難しいものになる。日本戦は我々自身を主張する試合だったが、インドネシアとの対戦はこの地域における我々の立場を確認するためのものだ。
ベトナムの選手たちは東南アジア競技大会(SEAゲームズ)やAFFカップ(三菱電機カップ)の決勝戦であるかのように、闘志を持って戦いに臨むだろう。この試合に勝ったチームは、決勝トーナメントに進む大きなチャンスがあることは誰もが知っている。
インドネシア戦はグループステージ突破の切符を手にするための旅の道のりだ。イラク戦もそうだ。我々はこの2試合で勝点6を獲得することだ。
それは目標のために必要なスコアであり、そして得失点差も重要になる。我々は自己決定権がある。インドネシアも同じことを考えているだろうが。
日本代表との試合ではレベルの差があったので、ベトナムが負けたのは驚くべきことではない。しかし試合の詳細を見れば、我々が非常に強さを見せ、ボールもコントロールできるところを示せた。
試合前から、日本にボールを持たせ続けるのは危険だということが分かっていた。我々もボールを持って、危険な時間や守備の時間を最小限に抑える必要があったのだ。そして、インドネシア戦でもそれを維持する必要がある。
インドネシアはとてもメンタルが強くアグレッシプにプレーしてくる。我々はさらにボールをコントロールする必要があるのだ」
なお、ベトナムはインドネシアに過去5年負けていないこともあり相性は良好であるが、決して実力的には大きな差があるわけではない。
ベトナムは日本代表戦でゴールを決めたグエン・ディン・バクが肉離れのために練習を欠場しており、おそらくインドネシア戦にも間に合わないのではないかと伝えられている。
一方、インドネシアもCBのジョルディ・アマト、右WBのアスナウィ・マンクアラム、CBのリズキー・リドの3名が軽いケガをしており、万全の状態ではないとのこと。