17日に行われる富士フイルム・スーパーカップ。今年はJリーグ王者のヴィッセル神戸と天皇杯王者の川崎フロンターレが対戦することになった。
前日には両チームの記者会見が行われ、川崎フロンターレを率いている鬼木達監督が出席した。
川崎フロンターレは2月13日に中国で山東泰山とのAFCチャンピオンズリーグを戦い、それから中3日でこのヴィッセル神戸戦に臨む。さらに20日には山東泰山とのホームゲームを行い、24日に湘南ベルマーレとのJリーグ開幕戦というハードなスケジュールとなっている。
そのような状況の中での試合に対し、鬼木達監督は「ローテーションを大幅に行う」と宣言。連戦への対応法を明かした。
「今回は大幅にローテーションを考えています。AFCチャンピオンズリーグの戦いもあり、非常に移動もハードでした。試合の内容も厳しいものだったので、当然ケアをしなければならない選手も出てきています。
そういう意味では、今シーズンも最初から総力戦になっているなと思いますし、それを踏まえて試合に臨んでいきたい。
ただ多くの選手が今シーズンそのような日程の中でプレーしていかなければならないので、最初から真剣勝負の場でそれを戦える。このような連戦の中でのメリットでもあります。
しかしその裏返しにはなりますけれども、スーパーカップのあとも中二日で試合があったりして、Jリーグ開幕前に3連戦を経験するので、それはしっかりコントロールしていかないと怪我に繋がってしまう。その見極めを慎重にやっていかなければならないと思っています。
AFCチャンピオンズリーグではキャンプでやっていたことをやろうとしている部分は見られました。ただその一方で得点に至らない場面があり、課題も浮き彫りになりました。
それは非常にポジティブに捉えていますし、スーパーカップに生かしていきたいと思いますね。ヴィッセル神戸さんは非常に力があるJリーグの王者ですし、パワーや強度の部分でもAFCチャンピオンズリーグ以上のものがあると思います。
そのような神戸さんの能力に引っ張られてしまうと自分たちのサッカーが難しくなるので、試合をどれだけコントロールできるかということを見極めたいです」
ハードな日程を最初にこなすことによって、選手はスタートからそのような状況に対する覚悟ができる一方、コンディションの面では指導者の側が慎重に見極めを行う必要があるという。
またパワーのある選手が多いヴィッセル神戸を相手に戦うということで、ACLでハードなプレーをしてくる山東泰山と戦った経験が生きる可能性もあるとか。