サッカー界で試験導入される予定の一時退場。ラグビーなどで運用されているシンビンのように当該選手は10分間の退場となる。

ただ、『BBC』によれば、その際に提示されるとされていたブルーカードの導入は廃案になる見込み。FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長が「ありえない」とブルーカード導入を否定したという。

国際サッカー評議会(IFAB)は今週土曜に年次総会を行い、一時退場について議論を行う。ただ、先月浮上したブルーカードの提案に上層部たちは驚いたそうで、インファンティーノ会長はこう述べたという。

「FIFAはブルーカードに完全に反対している。FIFA会長である私もこの話題について知らなかったし、FIFAはIFABに対して発言権を持っている。ありえない。

我々は真剣でなければならない。我々は常にアイデアや提案にオープンであり、すべては敬意をもって扱われなければならない。しかし、サッカーの本質と伝統を守らなければならない。ブルーカードはない」

青いカードの提示は寝耳に水だったようで、却下されるようだ。

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また、インファンティーノ会長は、脳震盪が疑われる選手に対する一時的な交代案についても、「PRだ」と否定したという。

「一時的な脳震盪の交代は導入しない。なぜなら、我々は選手の健康に気を配っており、脳震盪は重要なテーマだからだ。150万ポンド(2.8億円)もの大金を研究に投資した。現在はこの分野での専門知識がある。医学の専門家たちは、脳震盪が起きたかどうか、それが深刻か否かを数分で判断することは不可能だと言っている。だからこそ、脳震盪が疑われるケースでは、選手は交代しなければならない。選手の健康を気遣うのであれば、その選手を交代させ、別の選手を投入する。そういうことだ。それ以外は、選手の頭部を守るのではなく、単にPRを発表しているに過ぎない」

さらに、総会ではVARについても議論されるが、会長は「(まだVARのコンセプトを信じているかと聞かれると)非常にそうだ。VARのないサッカー界はもはや考えらえない」と述べていたそう。

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