長谷部茂利監督の就任以来、上昇が止まらないアビスパ福岡が今年もやってくれそうだ。

福岡は1日(金)に行われたJ1リーグの第2節で、優勝候補の一角である横浜F・マリノスに敵地で1-0と勝利。2試合目で今シーズンの初勝利をあげた。

試合は横浜FMがボールを支配する展開だったが、福岡の堅い守備網を崩せず。すると51分、福岡の紺野和也がゴールを決め、これが決勝点となった。

長谷部監督の試合後のコメントによれば、当初は引き分け狙いだったという。

「AFCチャンピオンズリーグを勝ち進んでいるマリノスに対し、アウェイですし、勝点1でも取りたい気持ちがありました」

だがハーフタイム中、Jリーグを盛り上げることを念頭に「マリノスが敗れるというビッグニュースを届けよう」という話をしたそうで、こうした鼓舞に選手たちが応え勝点3を掴み取ることに成功した。

試合展開としては、横浜FMのハリー・キューウェル監督が「今日は自分たちがボールを握り、支配していたのは見ていただければ分かるはず」と話したように福岡にとっては難しい時間が続いた。

長谷部監督も「自陣のペナルティーエリアに人数もボールも入ってきて、失点をしてもおかしくないような場面はありました」と劣勢を認め、「GK、ディフェンスラインを中心によく守ってくれました」と守備陣を讃えた。

そして52歳の指揮官は「マリノスのほうが内容は良いですし、攻撃的ですし、楽しいとは思います」と世界的なトレンドを駆使して攻撃サッカーを展開する相手に敬意を表しつつ、「これが自分たちの勝ち方だった」と力強く語った。

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一方、初黒星を喫したキューウェル監督は「下を向いていても何も意味はありません。学び、次に向かうことが大事です。学ばない限り成長はありません」と話し、「練習から準備し、中国の地では楽しみながら自分たちのサッカーをすることに尽きると思っています」と来週水曜日に行われるACLの試合に向けて切り替えていた。

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