八橋運動公園
【検討結果】
第2球技場と健康広場の代替地に関し、県が案を提示し、八橋運動公園の設置者である秋田市が提案に対する考え方を示すという手法で検討を重ねたが、いずれの案も秋田市が求める条件を満たさず、現実的な解決策を見出すことはできなかった。
県・市とも、さらなる代替地の案はなく、課題解決の見通しがないことから、当地への整備は困難である。
秋田プライウッド敷地
【検討結果】
課題とされている津波等の浸水に関しては、一定の対策により防災拠点としての活用は可能と考えられるものの、当地周辺は津波浸水想定区域となっており、当地を含めた土地を安定的に確保し、防災対策を含めて施設を整備する場合は、相当の費用負担と期間が必要となることから、当地への整備は困難である。
秋田大学敷地
【検討結果】
当地はJ2基準のスタジアムであっても、秋田大学の陸上競技場周辺において更なる敷地を確保できる見込みがなく、スタジアム周辺の観客の待機スペースやアクセスルートの確保などに解消しがたい課題を抱えていることから、当地への整備は困難である。
3つの候補地の中では八橋運動公園を推す声が最も多く、県もそこでの整備を目指し動いたが、使用できなくなる第2球技場と健康広場の代替地選定で難航。いくつもの候補地を提案するも、八橋運動公園を管理する秋田市の賛同を得られず、結局同公園内での整備は困難と判断された。
ここまでの議論は基本的に秋田県を主体に行われてきたが、2020年に発生した新型コロナウィルスの影響により税収減少が見込まれることから、県の新スタジアム整備に対する姿勢はこの年を境にトーンダウン。
そうしたなかで、秋田市の穂積志市長のもと2020年頃より現在に至るまで進められているのが、市中心部から北3kmほどの外旭川地区にある秋田市卸売市場跡地でのスタジアム整備だ。