2022年に静岡SSUボニータを退任し、ウズベキスタン女子代表チームの指揮官に就任した本田美登里監督。
それから2年をかけて発展途上だったウズベキスタンの女子サッカーを飛躍的に進歩させ、パリ五輪のアジア2次予選ではインドとベトナムに勝利してグループステージを突破するという快挙を成し遂げた。
今年2月に行われたアジア最終予選では強豪のオーストラリアと対戦し、ホームで戦ったファーストレグでは77分まで0失点に抑えながらも終盤に守備が崩れ、0-3で敗北。
さらに4日後のアウェイゲームではオーストラリアに10ゴールを許して大敗し、二試合合計で0-13という驚きのスコアとなった。歴史的な快進撃と最後の試合での歴史的な大敗、そのコントラストがとても印象的な本田美登里監督の旅だった。
🏆パリ #オリンピック 2024 女子サッカー アジア最終予選
✨第2戦
FT:🇦🇺#オーストラリア 10-0 #ウズベキスタン🇺🇿
(2戦合計 13-0)
🇦🇺#オーストラリア、パリオリンピック2024出場権獲得!
🗓️2024年2月28日 pic.twitter.com/JTuJTyThpU
— #アジアカップ2023 公式 (@afcasiancup_jp) February 28, 2024
そして3月には日本へと帰国し、2022年まで率いていた静岡SSUボニータの監督に復帰。それから間もなく開幕を迎えたなでしこリーグに挑み、4月6日には敵地で第4節のスペランツァ大阪戦に臨んだ。
元なでしこジャパンの名FW大野忍が監督を務めるスペランツァ大阪も、そして静岡SSUボニータもここまで3試合を終えてまだ勝利のない状況。
順位も近いチーム同士の対戦とあって、お互いになかなかチャンスを生かすことができない時間が続く。静岡SSUボニータは19分に大きな得点機会が訪れたものの、スペランツァ大阪のGK井上がナイスセーブで弾き出した。
そしてともにゴールを生み出せないまま試合は90分を消化。0-0のスコアレスドローとなり、勝点1を分け合う結果となった。
試合後、ウズベキスタン代表を退任してから時間のない中でなでしこリーグに向けて準備してきた静岡SSUボニータの本田美登里監督に短いながらもお話を伺うことができた。
――お疲れ様でした。今日の試合の感想は?
得点がお互いに取れなかったので…お客さんのことも含めて楽しい試合だったかといえば、そうでもなかったと思います。なでしこリーグを盛り上げていくのであれば、もっと得点をお互いに取り合う試合ができるようにしたいですね。
――小耳に挟んだところによれば、3月5日に来られたばかりだとか…
3月5日は帰国した日なんです。チームに合流したのは3月8日ですね。まだ名前も間違えてしまうくらいで(笑)。
手探りなところはありますが、サッカーをやる上ではそんなに難しいことではないので。自分もそのような経験はありますし。
ただ、選手がもっと動きやすくて活躍できるのは違う場所なのかな…というところは、まだ探りながらやっているところはありますね。