瀬古歩夢が所属するスイス1部グラスホッパー・チューリッヒとキットサプライヤーCapelliは10日、チューリヒ伝統の祭り「セクセロイテン」を祝う限定ユニフォームを発表した。13日のリーグ戦で着用している。
Grasshopper Club Zürich 2023-24 Capelli “Sächsilüüte”
グラスホッパー・チューリッヒ 2023-24 Capelli セクセロイテン 限定ユニフォーム
伝統の祭りセクセロイテンを祝う限定ユニフォームは、ホワイト一色の超シンプルながら実に優雅なデザイン。エンブレムやメーカーロゴは輝きを放つゴールドで華やかに飾る。
この“真っ白デザイン”は、セクセロイテンの重要な要素に関係するものだ。
背面のネームナンバーとチーム名もゴールドで美しく彩り、ゴシック調のフォントが独特な雰囲気を放つ。背中上には“SÄCHSILÜTE 2024”を刻む。
セクセロイテンとは「長い冬の終わりと春の訪れ」を祝うチューリッヒ伝統の祭りで、毎年4月第3週の月曜日に開催される。その起源はツンフトと呼ばれる中世の職人組合(ギルド)の祭りにあるという。
まだ時計が普及しておらず、時刻を知るには教会の鐘の音が頼りだった時代。職人たちの夏季の労働終了時間である「午後6時(セクス)」を告げる「鐘の音(ロイテン)」が、この祭りの名の由来となっている。
祭りのハイライトは、ベーグと呼ばれる“藁で作った巨大な雪だるま人形”を燃やす儀式。真っ白なユニフォームはそのベーグの色で、右袖に雪だるまがデザインされている。
また、ベーグが初めて儀式で燃やされたのは1904年ということで、このユニフォームでは1900年から1906年まで使用した初期のエンブレムが使われている。
今年のセクセロイテンのタイミングに合わせて、このユニフォームは13日にホームで行われたルガーノ戦で選手が着用。残念ながら試合は0-1でグラスホッパーが敗れている。なお、瀬古歩夢はフル出場を果たした。
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この特別なユニフォームは数量限定で11日に発売となったが、なんとその数はたったの200着。当然ながらあっという間に完売している。
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