毎熊晟矢が移籍することに決まったAZアルクマール。オランダ・エールディヴィジを制覇した歴史を持つ強豪クラブの一つである。
菅原由勢も所属しているこのクラブから羽ばたいていった「近年の世界的な名選手」を7名ピックアップしていこう。
セルヒオ・ロメロ
AZ所属:2007~2011
後に所属したクラブ:サンプドリア、モナコ、マンチェスター・ユナイテッド、ボカ・ジュニオルス
国籍:アルゼンチン
マンチェスター・ユナイテッドで2015年から2021年までプレーしたアルゼンチン代表GK。ダビド・デ・ヘアのセカンドであったが、代表ではエミリアーノ・マルティネスが台頭する2018年までレギュラーを務め、96capを獲得した。
ラシン・クラブから2007年にAZアルクマールへと加入し、最初はサードチョイスであったが後にレギュラーを奪取。28年ぶりのリーグ優勝に貢献している。
ロン・フラール
AZ所属:2004~2006、2015~2021
後に所属したクラブ:フェイエノールト、アストン・ヴィラ
国籍:オランダ
AZアルクマールの下部組織で育ったロン・フラール。190cmの体格を持つ大型センターバックで、20歳でトップチームにデビューしてすぐにオランダ代表に呼ばれるという華々しいキャリアのスタートを切った。
それからまもなくフェイエノールトへとステップアップ。その後は怪我に悩まされることも多かったが主力として活躍を続け、オランダ代表でも32試合に出場。アストン・ヴィラを経て2015年にAZへと復帰し、引退する2021年まで所属した。現在はAZのU-18でコーチを務めている。
ヨリス・マタイセン
AZ所属:2004~2006
後に所属したクラブ:ハンブルガーSV、マラガ、フェイエノールト
国籍:オランダ
オランダ代表で84試合に出場した名ディフェンダー。大柄な体格に正確な左足を備え、センターバックとサイドバックの両者をこなす器用さを持っていた。ウィレムIIで活躍したあと、2004年にAZアルクマールへと加入して名将コ・アドリアンセ監督の下でプレーした。
AZでは怪我もあって本領発揮とはいかなかったものの、2006年に移籍したハンブルガーSVで再ブレイクを果たした。晩年はオランダに戻ってフェイエノールトでプレーし、引退後は2016年から2022年までウィレムIIで、2023年からはADOデン・ハーグでテクニカルディレクターを務めている。