東京ヴェルディが今季16年ぶりにJ1の舞台で戦っている。

かつては日本のサッカーを代表するクラブだったが、J2降格から史上最長の15年間のブランクを経てJ1に復帰した。

緑の名門はなぜそこまで低迷することになってしまったのだろうか。

Jリーグ初代王者、日本サッカーの名門

東京ヴェルディの前身は、1969年に創設された「読売サッカークラブ」。読売新聞社を中心にプロを目指すクラブとして発足した。

日本サッカーリーグ(JSL)1部で5度の優勝、天皇杯で3度の優勝など輝かしい成績を残した。1993年のJリーグ開幕前から、三浦知良やラモス瑠偉、武田修宏、北澤豪、柱谷哲二、都並敏史といった日本代表選手が数多く在籍したスター軍団だった。

Jリーグ加盟に向けてチーム名を「ヴェルディ」とした。ポルトガル語の「Verde(緑)」に由来し、読売クラブ時代からのチームカラーでもある。

規格に合うスタジアムが都内になかったため、Jリーグ開幕当初は川崎市をホームタウンとして「ヴェルディ川崎」で戦った。1993年にJリーグの初代王者となると、翌年も優勝して連覇を達成した。