FC琉球OKINAWA 代表取締役社長 柳澤大輔氏

「本日は、玉城デニー知事とともに、『Jリーグ規格スタジアム整備の取り組み』について、ご説明をさせていただく機会を設けていただきありがとうございます。

また、この場を借りて、現在のホームスタジアムがあり、日頃よりホームタウンとしても大変お世話になっている沖縄市の皆様にも改めて感謝申し上げます。

Jリーグ規格スタジアム整備の進捗状況になります。

FC琉球は、県内唯一のJリーグ加盟プロサッカークラブとして、沖縄県民と世界の人々がスポーツでつながる『みんなの美ら島スタジアム』というコンセプトのもと、J1規格のサッカー専用スタジアムの整備を求めてまいりました。

この度、改めて沖縄県より、当初整備規模を1万人前後収容とし、将来的には2万人収容とする段階的整備でのスタジアム計画と、竣工時期を含めた整備スケジュールを示していただけたことに心より感謝申し上げます。

財源については、沖縄県側で行っていただく資金調達のほか、仮に民間資金の活用の可能性が示される場合に関しましては、クラブとしても責任をもって取り組んでまいりたいと考えております。

続いて新スタジアムに関してですが、プロスポーツクラブの大きな役割として、地域に愛され、新たな交流人口を生み出し、沖縄県の未来に夢を生み出すためにも、新スタジアム建設は必要不可欠であると認識しております。

現在、事業スキームおよび発注方式は、沖縄県の方で検討・協議を進めていただいている状況ではございますが、クラブとしてはもし可能であれば、計画段階からともに検討に入らせていただき、世界最先端のテクノロジーと沖縄の気候を活かしたサステナブル…たとえば再生エネルギーを使うであるとかそういったサッカー専用スタジアムをつくることで、ここ沖縄をさらに世界に誇れる街にしていくことができたらと考えております。

サッカーはもちろんのこと、観光振興とビジネス的にも集積性の高い拠点とすることで、年間を通じて賑わいを創出し、街と人との繋がりを実感できるスタジアムにできたらと考えております。

2025シーズンのクラブライセンス申請とトップチームについてです。

2025シーズンのクラブライセンス申請については、6月末の申請期限内に、J1クラブライセンスを申請予定です。

本日公表された『Jリーグ規格スタジアム整備の取り組み』も踏まえて、独立した第三者機関であるクラブライセンス交付第一審機関(FIB)による審査を行っていただき、9月末までにはライセンス交付判定が出される見通しです。

今週末でリーグは前半戦の折り返しを迎えますが、トップチームはJ2昇格を十分に狙える位置につけており、ライセンスの取得を前提に、必ずや今シーズンでのJ2昇格を成し遂げたいと考えております。

一日でも早い新スタジアム整備が、『世界にはばたき躍動するスポーツアイランド沖縄』の形成に寄与し、沖縄県民の皆様の豊かな生活に繋がると確信しております。県民の皆様におかれましては、ぜひスタジアムに足をお運びいただき、FC琉球を応援いただきますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます」

フットボール専用スタジアムの整備に関して、玉城デニー知事は「遅くても2031年に供用開始ができるよう取り組んでいく」と初めて時期を明言。1万人規模で事業費120億円と見込まれている沖縄の新スタジアムがようやく本格的に動き出すことになりそうだ。

広島は285億円!「世界で最も建築費が高かったスタジアム」TOP10

FC琉球の次戦は30日(日)、ツエーゲン金沢とホームのタピック県総ひやごんスタジアムで対戦する。

【厳選Qoly】<インタビュー>ハノイFCで半年、岩政大樹監督の中で見えてきた「ベトナムサッカー」…生かされた鹿島での経験