9月からスタートするワールドカップ2026のアジア三次予選。日本代表はグループCに入り、オーストラリア、サウジアラビア、インドネシア、バーレーン、中国と同組となった。

インドネシアは近年他国生まれの選手を数多く引き入れて強化を進めていることで話題になっており、セレッソ大阪に所属しているジャスティン・ハブナーもその一人だ。

一方、帰化選手の引き入れという点で言えばかつては中国のエネルギーが高かったものの、近年では全くその動きが進んでいない。

現在は滄州雄獅に所属しているFWオスカル(コンゴ民主共和国)、そして長春亜泰でプレーしているセルジーニョ(かつて鹿島アントラーズでプレーしたブラジル人選手)の2名を帰化させようという手続きを進めているそうだが、それもあまり進んでいない。

『北京青年報』の記事によれば、現在の中国の状況では選手の国籍を変更することに大きなハードルがあるのだという。

それはリーグにおける給与のルール。現在は中国人の選手と外国人選手では年俸の制限規則が全く異なっている上、しかもその金額自体が大きく違っているため、非常に難しい交渉を余儀なくされるとか。

帰化して中国代表入りした「一流外国人」たち

そのため、帰化した場合の変更に関して関係者全員が合意に達する必要があり、中国代表の側よりもクラブ側が選手の帰化に前向きにならなければ手続きが進められない状況にあるそうだ。

『北青体育』によれば現状の中国の状況を考えればオスカルとセルジーニョが今年中に帰化できる可能性は低く、ワールドカップ予選のスタートには間に合わないとのこと。日本代表は9月5日に中国と対戦する予定だが、そこで新たな帰化選手が来ることはなさそうだ。

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