27日に行われた組み合わせ抽選会で、試合のスケジュールがすべて決定したワールドカップアジア3次予選。
日本代表はグループCに入り、サウジアラビア、オーストラリア、中国、バーレーン、インドネシアと同居することになった。
その最初の相手となるのが9月5日に対戦する中国。同じ東アジアで長く切磋琢磨してきたチームだ。中国メディアの『体坛春秋』は以下のように予選の展望を語っている。
「現在のアジアサッカーの覇者である日本代表チームは、優れた技術と戦術システムを備えており、最も勝つのが難しい相手だ。
オーストラリア代表のフィジカル能力やスピードも中国を上回っており、戦うのは難しい相手である。
そしてサウジアラビア代表はワールドカップ本大会でもプレーした西アジアの古豪だ。その技術的優位性は、中国にとって大きな脅威となる。
バーレーンとインドネシアはその上記の3チームほど強くはないものの、サッカーの試合は不確実性が多く、どれも重要な戦いになる。
中国がグループを突破したいのであれば、まずはバーレーンとインドネシア相手に全試合で勝点3を取らなければならない。そして日本、サウジアラビア、オーストラリアを相手に勝点1をとるように努力しなければいけない」
「初戦はアジアナンバーワンの日本代表とアウェイゲームで対戦するが、相手はブンデスリーガやプレミアリーグでプレーする海外組が多くチームを支えている。
中国との対戦成績から判断すれば、23試合で6勝6分11敗。それほどひどいようには見えないかもしれないが、この6勝はすべて1998年以前のもので、それ以来13試合を戦って1勝もしていない。
第2節ではサウジアラビアと対戦する。この試合はホームで行うほか、勝ち目なしのように見える日本戦とは違って少し希望がある。前回のワールドカップ予選ではホームで1-1と引き分けた。2015年のアジアカップではユー・ハイのフリーキックでゴールを決め、良い大会のスタートを切っている」
ただ、その一方でインドネシアについても『新華社』は「かつてのチームではない」と中国を上回る可能性が高いと示唆している。
「中国にとって4位を確保するのは簡単ではない。インドネシアはポット6のチームで、対戦成績も中国が大きく上回っているが、過去と同じではない。
彼らはオランダから多くの選手を帰化させており、チームの総合力はもはや中国を上回るほどになった。アジアカップでも決勝トーナメントに進んでおり、それは中国にとっていいニュースではない。
そしてバーレーンも無視できない。中国は一度も負けたことはないが、その一方で過去4試合はすべて引き分けており、勝つことができる相手でもない」
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なお、ワールドカップ・アジア3次予選のスケジュールは今年9月5日からスタートし、11月までに1〜6節が開催。数ヶ月の中断を経て2025年3月から再開される予定だ。
出場枠が拡大されたために日本代表にとっては楽な予選になったといわれているが、もし初戦の中国戦に敗れれば3位以下になる可能性が高まってしまう。謙虚な論調を見せる相手にまずは勝利を収めたいところだ。