13日、国立競技場でアルビレックス新潟に2-0の快勝を収めたFC東京。

海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のため、この試合を最後にチームを離れる松木玖生には、割れんばかりの拍手と歓声が送られた。

その様子を見守った一人、FC東京の日本代表DF長友佑都は、松木の“可能性”について試合後このように話した。

「可能性は、無限じゃないですか。彼のサッカー選手としての実力もそうだし、人としても、強さとかパーソナリティという意味では非常に楽しみな、日本サッカー界にとってもこれからの宝だなと思います」

松木の移籍先はまだ発表されていないが、イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンが有力視され、しかも2024-25シーズンは同じオーナーのトルコ1部ギョズテペへ期限付き移籍すると伝えられている。

長友は、2018年から2020年にかけてトルコの強豪ガラタサライでプレー。「トルコはサッカー熱が非常に高くて、親日国ということで、日本人に対してすごく温かい感じで迎えられるかなと思いますね。僕は本当にトルコが大好きな国だったので、玖生にも伝えましたけど、歓迎されて、彼なら1年で飛躍して、またステップアップできると思っています」と印象を含め語っていた。

「上のガラタサライとかフェネルバフチェとか、4、5チーム強いチームがあります。いい選手もいますし、そういった中で、彼らのアウェイのあの熱狂的な…なかなか日本では感じられない熱というものを彼は感じながら、そこでもう一個ステップアップできるかどうかというところで、彼なら“黄金の道”に進むんじゃないかなと思います」と、成功への期待を語りつつ、こう付け加えた。

「ただ、これからは外国人として、助っ人外国人として見られるので、そこは本当に厳しい、本当に想像以上の厳しさが彼に待ち受けていると思います」

11年間にわたり欧州でキャリアを送った長友は、名門インテルに加え、熱狂的なサポーターがいることで知られるガラタサライやマルセイユに在籍した。常に「重圧」の中でプレーしてきた37歳だからこその言葉だと言えるだろう。

「まあ、彼ならやれるでしょう。最低でも10年は向こうで戦ってきてほしいなと」

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パリ五輪の出場を見送ってまで決断した、この夏の欧州挑戦。

同じFC東京出身で2歳年上の久保建英とは全く違う道ながら、10代の頃から大きな注目を集めてきた松木玖生が海の向こうで切り拓く未来に、多くの人が注目している。

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