キリンホールディングスと日本サッカー協会(JFA)は共同で、今年1月1日に発生した能登半島地震の復興応援プロジェクト「JFA・キリン ビッグスマイルフィールド」を始動し、第4回目を7月14日(日)に石川県珠洲市立三崎中学校にて開催した。

当日は地元の小学生や家族など地域の人々が80名参加。

開会式ではJFAの宮本恒靖会長から「JFAとキリンは、復興支援の一環として被災地域の皆さんにサッカーを通じて“笑顔”を届ける活動してきました。今回の珠洲市で4回目の開催となります。年齢や性別、サッカーの経験有無などを問わず、誰でもできる『ウォーキングフットボール』を皆さんで楽しみましょう」と挨拶を行った。

その後、サプライズで日本代表の森保一監督が登場すると、会場からは拍手と歓声が。森保監督は「被災された皆さんにおかれましては、色々なストレスも溜まっているかと思います。『ウォーキングフットボール』をみんなで楽しむことで、今後の生活の活力にしてもらえると嬉しいです」と挨拶し、イベントがスタートした。

最初は緊張が見られた参加者もウォーキングフットボールがスタートすると、互いに声を掛け合い、「ボールいったよ!」「ナイスパス!」「走っちゃだめだった!笑」「やったー!」など楽しみながら身体を動かすことで、徐々にチームに絆が生まれていった。

また、年齢や性別関係なく、チームみんなで意見を出し合い、思い思いのゴールパフォーマンスを考え、渾身のパフィーマンスを披露。ゴールが生まれる度にチームごとにパフォーマンスを実施し、会場にはたくさんの笑顔があふれていた。

そんな中、森保監督はチームメンバーと「ナイス」の掛け声とともに開催場所の“珠洲市”にかけた“Sのポーズ”(ゴールパフォーマンス)を披露。ゲスト参加した元日本代表の巻誠一郎氏のチームもハイタッチで参加者とゴールパフォーマンスを楽しんだ。

下は0才から上は85才まで!幅広い世代が参加したウォーキングフットボールを通じて、森保監督、巻氏と参加者が一緒にプレーし、参加者からは「みんなでボールをつないでゴールを決めることができ、とても楽しかった!」、「森保監督からパスを受けてゴールを決めることができ、一生の思い出になりました!」、「最近体を動かす機会が減っていたので、とても良い機会になりました」「今日できた新しい友達とまたみんなでサッカーをしたい」といった声が上がっていた。

「皆さんと触れ合えてとても楽しかった。皆さんの笑顔を見て、こちらが元気をいただきました」

閉会式でこう語った森保監督は、さらに「日本代表が粘り強く頑張る姿を見て、皆さんも日常生活を過ごす活力にしていただけたら嬉しい。サッカーが持つ可能性を通じてこれからも被災地⽀援の活動を続けていきたい」とコメント。

キリンHDの泉伸也氏は、「年齢も性別もサッカー経験も関係なく参加できる『ウォーキングフットボール』を通じて皆さんの笑顔が⾒ることができ、こちらも元気をもらえたイベントとなりました。今後もJFAとキリンは、サッカーで皆さんに笑顔や人とつながる喜びを届けていきます」と挨拶し、イベントが締めくくられた。

以下はイベント後に行われた森保監督と巻氏へのインタビュー。

――「JFA・キリン ビッグスマイルフィールドin珠洲市」に参加した、今の率直な感想を教えてください。

森保「このイベントを通して、被災地の皆さんと一緒に過ごせたこと、皆さんにお会いし、直接励ましの言葉を伝えることができて良かったです。皆さんと一緒にゴールパフォーマンスで笑顔を共有できたことが印象に残っています」

巻「これまでの3回の開催に続き、参加者の皆さんの笑顔があふれたイベントとなり、皆さんが楽しそうで良かった。毎回こちらが元気をもらっており、自然に笑顔が生まれるこの取り組みをこれからもJFA・キリンと一緒に行っていきたいです」

――参加者の皆様とはどのようなお話をされたか、教えてください。

森保「いつも私たちサッカー日本代表の姿を見て、夢を見させていただいているという言葉をかけていただいたことが印象に残っています。サッカーを通じて、これからも被災地の皆さんに元気と励ましのエールを送れるように頑張ります」

巻「笑顔は連鎖するということを伝えました。今日も会場全体に笑顔が広がっていて本当に良かったです。今後も笑顔が広がる活動を行っていきたいです」

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■キリンHD マーケティング戦略部 泉伸也氏

「JFA・キリン ビッグスマイルフィールド」は5月の能登町での第1回を皮切りに、第2回を輪島市門前地区、第3回を輪島市輪島地区で開催してきました。『体を動かす機会がなかったので楽しかった』『新しい友達ができて嬉しかった』などの声をいただき、今回珠洲市で第4回目の開催に至りました。『ウォーキングフットボール』を通じて、家族や周りの人とのつながりがうまれ、子どもから大人までサッカーを通じて笑顔で楽しい時間を過ごしていただけたら幸いです。今後もJFAとともに、被災者の皆さんに笑顔を届けていきます」

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