U-23日本代表は17日、パリ五輪前最後の強化試合として開催国フランスと対戦し、1-1で引き分けた。

大岩剛監督率いる日本のスタメンは、GKに小久保玲央ブライアン。DFは右から関根大輝、高井幸大、木村誠二、半田陸と並び、中盤の底に山本理仁とキャプテンの藤田譲瑠チマ。

トップ下気味に三戸舜介が立ち、サイドは右に平河悠、左に斉藤光毅、1トップには藤尾翔太が入った。

試合は開始からフランスが日本を圧倒。五輪に向けて長いトレーニングキャンプを行っている開催国は、コンディションも良く的確なビルドアップで日本のプレスを次々と剥がしていく。

アレクサンドル・ラカゼット、ジャン=フィリップ・マテタというオーバーエイジの2トップも強力で、今季バイエルンへ加入するトップ下のマイケル・オリーセが絡む前線3枚を中心にたびたび決定機を作り出した。

しかしそれを決められずにいると、25分、日本のハイプレスがハマって高い位置でマヌ・コネからボールを奪取。最後は三戸のヒールパスを藤田が冷静に流し込み、日本がファーストシュートで先制点を奪うことに成功する。

この1点で落ち着きを得た日本はポゼッションこそ許しつつも危ないシーンは作らせず、1点リードでハーフタイムを迎えた。

日本は後半頭から藤尾、木村、関根に代えて細谷真大、西尾隆矢、大畑歩夢を投入。新しい選手が入りピッチ内での調整が必要になったことで、選手交代を1人にとどめギアを上げたフランスに再び猛攻を許す。

47分、長いボールから中盤でオリーセに拾われ、正確なミドル弾を決められて同点。その後もフランスペースは続き、日本は粘り強く対応することでなんとかスコアの均衡を保つ。

結果はそのまま1-1の引き分け。日本は結局シュート2本と攻撃面で課題を見せたが、小久保や高井を中心とした守備陣は安定感を発揮し、コンディションを上げる意味でも重要なゲームとなった。

世代屈指の逸材ながらパリ五輪メンバー18名に含まれなかった海外日本人11名

U-23日本代表は1週間後、24日(水)にパリ五輪初戦でパラグアイと対戦する。

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