昨季まで伊藤洋輝や原口元気が所属していたシュトゥットガルトはこの夏にプレシーズンツアーで来日する。
そのシュトゥットガルトは20日にオランダのフォルトゥナ・シッタートとのプレシーズンマッチ(60分ハーフ)を行ったが、珍しい出来事があった。
後半にシュトゥットガルトは控えGKのシュテファン・ドルヤーチャを投入。だが、彼が守ったのは、なんと相手チームのゴールマウスだったのだ。
ドルヤーチャはフォルトゥナ・シッタートGKとの交代で投入され、味方チームと対峙した。一体なぜ…。
シュトゥットガルトによれば、フォルトゥナ側に起用できるGKが一人しかいなかったため、ドルヤーチャが相手チームの控えGKを務めることになったとか。
ドルヤーチャは「とても奇妙だったね。練習試合で相手チームのためにプレーすることはまずないからね。昨日、シッタートから問い合わせがあって、OKした。大事なのはプレーすること。この時間を自分を発揮するために使いたかったし、とてもうまくやれたと思う。異例だったけど、楽しかったよ」と話していたそう。
『Bild』は、両チームが試合前に異例の措置で合意していたと伝えており、気温30度を超えるなかで、フォルトゥナのGKを120分間起用しないための措置だったという。また、20歳のフォルトゥナGKが怪我から復帰したばかりということもあったようだ。プレシーズンマッチだからこその出来事といえそうだ。
なお、25歳のドルヤーチャは、この夏にディナモ・ドレスデンからシュトゥットガルトに加入した新加入選手でもある。