一個でも上の順位でやるんだ

しかし懸念材料もある。柏は後半38分に古賀が得点機会阻止により退場したため、東京V戦には出場できない。ここまでチームを支え続けたキャプテンの欠場は痛いが、犬飼は「センターバックであればいつか退場はする」と割り切っていた。

「太陽が出られないことはチーム的にもしんどいですが、そんなときこそ奮起しないといけない。もちろん太陽とは長くやっているので、目を合わせなくてもポジショニングやスピード感、距離感はなんとなく把握できます。だからその分、普段とは違うコンビであれば『見る』必要も出てくる。でも、みんなしゃべられるし、練習からやっているので不安はないです」とベテランは強調。

東京Vについては「順位的にも近いですし、連敗はできない。前回もきついゲームをさせられたイメージがあります。守備が堅くなっていたり、やり方も変わっているかもしれないけれど、技術の部分は変わらずうまいチーム。勝ちたいですね」と警戒心を示した。

柏は現時点で勝点33の16位に沈んでおり、降格圏である18位のジュビロ磐田との勝点差はわずか5ポイント。残留争いに巻き込まれないためにも、東京V戦は勝利したい。

犬飼は「勝点を見たら危機感は必要かもしれない。でも下を見るんじゃなくて、『1個でも上の順位でやるんだ』という気持ちでいく。まだまだ一桁を目指せる順位でもある。切羽詰まった戦い方をするのではなくて、自分たちがトライをすることで上に食らいつく戦い方ができればいいと思います。上を向いて頑張りたい」と意気込んだ。

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公式戦3試合ぶりの勝利を目指す柏はチームの真価を発揮したい一戦だ。背番号13を中心に東京Vの攻撃陣をシャットアウトし、ホームでの勝利を目指したい。

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