9月10日に中国サッカー協会は八百長事件に関わったとして44名の選手に「サッカー活動からの永久追放」を言い渡した。

その中のひとりである韓国人選手のソン・チュノは11日に水原市体育会館で記者会見を行い、事件のあらましについてメディアへと説明した。

『Starnewskorea』によれば、ソン・チュノは記者会見で涙を流しながら「中国公安の強圧的な捜査で偽りの自白をした」と明かしたという。

「決して試合の結果を操作したことはない。上海戦の1試合で八百長の疑いをかけられた。その試合を見てくれと言いたい。そのような疑惑は受け入れられなかった。

金敬道(同じく八百長で永久追放処分を受けた選手)と金銭的な取引があったことは間違いない。上海との試合が終わったあと、しばらく経ってからだ。おそらく5〜6日後だと思う。

八百長に関わった選手たちはその試合でほとんどプレーできなかった。多く出場した選手でも10分あまりだ。

中国側で容疑を認めれば、中国では追放されても韓国に戻ることができるし、サッカーもできる。そのように迫られた。強圧的な捜査があり、家族への脅迫もあった。それが容疑を認めた理由だ。公安は証拠を持っていなかったし、僕の証言が証拠になった。

ただ、調査の間八百長に関しては一度も認めていない。友人の金敬道から受け取ったお金は試合を操作して発生したものではない」

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しかしソン・チュノがそれを証明する証拠は今のところなく、八百長が行われたという時期の携帯電話の記録や資料はすでに中国の公安によって削除されているとのこと。

ソン・チュノは金敬道から20万元(およそ400万円)を受け取ったことは認めているが、韓国での手術に関する手配料によるものだと説明しているようだ。

なお、中国では1試合での勝利ボーナスが16万元だったとも明かしており、そのような状況で20万元を手にするために八百長をするはずがないとも主張している。

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