今月のワールドカップ最終予選ではサウジアラビア、オーストラリアと対戦した日本代表。

結果は1勝1分。今予選での連勝こそ止まったものの、これまで鬼門だったアウェイのサウジ戦に勝利し、ホームのオーストラリア戦も先制されながら引き分けに持ち込んだ。

豪州戦後に森保一監督が選手に伝えたように、ポジティブに捉えて次の11月シリーズに向かうことが重要となる。

そんな2試合の中で、危なかった場面の一つがサウジ戦終盤。89分のプレーだ(動画7分19秒から)。

サウジアラビアが自陣近くの右サイドからロングボールを入れると、日本の最終ラインで谷口彰悟と板倉滉がちょうど対応できない位置にボールを落とされ、サレハ・アル・シェハリがヘディングシュート。

クロスバーをわずかに越えゴールにはならなかったが、決められておかしくない場面だった。

17日に配信されたDAZN『内田篤人のFOOTBALL TIME』でもこのシーンが話題に。司会の野村明弘氏、ゲストの佐藤寿人氏とともにこんな話をしていた。

野村「日本はやっぱり、対アジアというところではロングボールの対応というような話に毎回なるわけですけれど。例えばサウジアラビア戦の終盤、そういったシーンもあったりとか」

内田「ありましたね。結局、あれが一番怖い」

佐藤「そうなんですよね。一番は最終ラインと一番前のファーストディフェンダー。ボールホルダーに対して、どう行くかっていうところの目線を合わせることだと思うんですよね。

ファーストディフェンダーが行けていないのであれば最終ラインは下げないといけないし、ファーストディフェンダーが行けているのであれば最終ラインはもっと押し上げて相手のプレーエリアを狭くさせることが必要なので。

このシーンだと多分ファーストディフェンダーが行けていなかったので、最終ラインがもう少し早めに下げて長いボールに対して準備をしておく必要があったのかなと思います。そうするとあの空間…エアポケットのような形で一瞬のなんか“間”みたいなものは起きなかったと思うので。

これを決められていたらというところを考えると、まあ修正はしないと。そんなに課題みたいなものはこの9月10月には出ていないので」

内田「そんなに引きずらなくていいですけど。ちょっとしたことなので。ビデオを見て『反省します』。それくらいでもう、はい。選手たちも分かっている。引きずりすぎないのは大事だなと思います」

今年のアジアカップで敗退の要因の一つとなったように、アジアではロングボールからピンチを迎えることが多い日本。

その対処法について、佐藤氏は最終ラインとファーストディフェンダーの関係性に触れ、ただ一方で確認して修正すれば問題はないとコメント。内田氏もそれに同意していた。

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ワールドカップ出場に向けてまた一歩前進した日本代表。次の11月シリーズでは、インドネシア、中国とのアウェイ2連戦に臨む。

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