三戸舜介

海外移籍:アルビレックス新潟→スパルタ(2024)

現所属:スパルタ(オランダ)

パリ五輪で大きな脚光を浴びたアタッカーは、新潟の攻撃サッカーが育てた選手と言っていいだろう。

出身は山口だが、中学からJFAアカデミー福島に6年間所属。2021シーズンに当時J2だった新潟へと加入した。

新潟では初年度から活躍し、2年目となった2022年にはJ2優勝とJ1昇格に大きく貢献。小柄だがスピードとパンチ力を備え、昇格後も伊藤涼太郎らとのコンビでJ1クラブを次々と打ち負かしてベストヤングプレーヤー賞を受賞した。

今年1月にオランダの古豪スパルタへ移籍。退団する際には新潟への熱い思いを口にしている。

「新潟サポーターのひとりひとりに感謝したいです。世代別の日本代表の活動に参加しているとき、共に参加した選手たちから、『新潟サポーターはすごいね』と、よく言われました。そのたびにうれしい気持ちになりましたし、新潟を誇らしく感じることができました」

酒井高徳

海外移籍:アルビレックス新潟→VfBシュトゥットガルト(2012)

現所属:ヴィッセル神戸

4兄弟中3兄弟がアルビレックス新潟でデビューしたという酒井一家。その次男である高徳は、新潟から世界に飛び出して最も成功した選手と言えるだろう。

母親はドイツ人で高徳はアメリカ・ニューヨークで生まれたが、父親の仕事の都合で2歳の時に新潟へ。アルビレックス新潟にはユース時代から6年間在籍し、2009年のデビューから3季プレーした。

ロンドン五輪での活躍や日本代表への招集もあって評価を高め、2011年12月、母の祖国であるドイツの強豪シュトゥットガルトへ移籍。新潟生え抜きの選手が欧州クラブに移籍する初のケースとなった。

以来、新潟には戻っていないが郷土への思いは人一倍強い。昨年、神戸選手として古巣と対戦する前には「ドイツに立った日から毎日、気にして見ていた」と明かしている。

また、「あの頃のアグレッシブに戦って気持ちで負けていない酒井高徳が『一回りも二回りも大きくなってますよ』というのを見せたい」と愛ゆえのコメントも残していた。

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なお、アルビレックス新潟シンガポールからは元カナダ代表の中島ファラン一生、橋本卓がデンマークのクラブに移籍している。

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