川崎フロンターレで18年間にわたってプレーし、2020年限りで引退を決めた中村憲剛氏の引退試合が、12月14日にUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行われた。試合には同氏にゆかりがある110人を超える出場選手と、2万2014人の観衆が集結。
「憲剛じゃないと今日のような人の集め方は出来ないでしょうし、彼の人柄の良さが、やっぱりここまでの大きな試合にしたと思う」と川崎フロンターレで2006年までプレー(※)した後、2017年から8シーズンに渡ってチームを指揮して7つのタイトルをもたらした鬼木達氏が語るように、この日訪れた多くのサポーターが、チームの象徴と言っても過言ではない背番号14の最終章を見守った。(※1998年のレンタル移籍を経て、2000年〜2006年までプレー)
中村憲剛は中央大学卒業後の2003年に、テスト生として練習に参加していた川崎フロンターレに入団。2004年にはJ2に在籍していたチームのJ1昇格に貢献するとその後は日本屈指のMFに成長し、日本代表でも活躍を見せた。J1のタイトルには後一歩のところで届かずに苦しんだ時期もあったが、2017年にJリーグ優勝を勝ち取るとその後は計5つのタイトル獲得に貢献し、2020年のシーズン終了後にピッチを去った。