現在怪我のために長期離脱を経験しているスペイン代表MFロドリ。所属しているマンチェスター・シティはその影響で低迷しており、彼の存在の大きさを改めて感じさせている。
ディフェンスラインの前でプレーし、スペースを埋めてボールを奪い、そして前線へとパスを供給する。まさに理想的なアンカープレーヤーであり、彼なくしてマンチェスター・シティのシステムは機能しなかった。
そんな彼が受賞したのが昨年のバロンドール。世界で一番輝いた選手に送られる、サッカー界で最大の栄誉となる個人賞である。
ただ、ロドリの受賞に対して苦言を呈していたのがあのクリスティアーノ・ロナウドである。彼は先月のドバイ・グローブ・サッカー・アウォーズ表彰式で「今年はヴィニシウス・ジュニオールが獲得すべきだった。不公平だった」と発言し、選考に疑問を投げかけた。
そして、今回『AS』のインタビューにおいてロドリはそれについて言及。ロナウドのコメントについては「驚いた」と話していたようだ。
「サプライズだったよ。本当に驚いた。なぜなら、ロナウドはこのバロンドールという賞の仕組みを知っているはずだし、受賞者が選ばれるシステムについても誰より理解しているからね。
今年バロンドールに投票を行ったジャーナリストたちが、『ロドリがこれを受賞すべきだ』と決めたんだ。
おそらくこれらのジャーナリストたちも、ある時点ではヴィニシウス・ジュニオールに投票を行うことになると思うし、そのときは彼も同意するだろうと想像できるよ」
バロンドールはもともとサッカー専門誌の「フランス・フットボール」が創設したこともあり、受賞者は各国のジャーナリストによる投票で決められる。
一方、FIFA最優秀選手賞は各国の代表監督と代表キャプテン、UEFA最優秀選手賞は各国ジャーナリストと監督の投票によって選ばれるシステムとなっている。